無念！　でも諦めぬっっ。

3.25の続報です～。
タイトルからお察しの通り、三次選考にて落選と相成りました。うぅ。

しかぁし！
落ちたなら落ちたで、落ちた作品は別の新人賞に出し、もちろん新作も描きつつ、
今回落ちた賞には（エンドレスで募集してますので）過去の描きため作品から
別の作品を選んで出す！　と。

絶え間なく、どんどん挑戦していく所存であります！

……思えば。
私が最初に受賞・デビューした頃には、まだ「インターネット」なるものが
普及しておりませんでした。当然、「ブログ」も「ツイッター」も「ホームページ」もなく、
「２ちゃんねる」も「ユーチューブ」もなく。そんな時代でした。

つまり。
自分の思いを、自分の内にあるものを、世の多くの人に見てもらう手段というのが、
全くと言っていいほどなかった時代です。まぁせいぜい、ハガキに数行書いて、
雑誌の読者コーナーに掲載されるか、ラジオ番組でＤＪに読んでもらうか。
その程度です。実現の可能性は低く、実現してもあっという間に消えてなくなります。

で、私は。
そんな時代に、原稿用紙３００枚ほどの、自分がうんうん唸って絞り出した
「自分の内にあるもの」を、自分の分身ともいえる作品を、ドーンと出版してもらって、
全国の本屋に並べてもらったわけですよ。

「自分の書いた文章を、不特定多数の人たちに読んでもらえる」

ということの、感動。
学校だの職場だのの範囲を遥かに超え、日本中の人々と自分一人とが繋がった、感動。
それはもう、とてつもなく巨大なものでした。

北海道からも沖縄からも、東京からも大阪からも、そして地元の奈良からも、
のべ２００通ほどのファンレターを頂いて、その全てに返事を書いて……そりゃもう、
幸せでした。顔も知らぬ人たちの心を、受け止めて、返せることが、喜びでした。

物心ついた時から、ネットが当たり前のものとして存在している世代には、
私のあの時の感動は、絶対に想像できません。断言します。

たとえば「ここ」みたいな交流ができる空間なんて、当時の私……いや、
当時の人間にとっては、誇張抜きでドラえもんクラスのＳＦですよ？　ほんとに。
（実際、ドラえもんの道具には、今のスマホやＰＣなどより低性能なものもあります）

当時、私にファンレターをくれた子たちも、「それしか表現手段がないから」であって。
今だったら自分のブログなり、あるいは関連サイトなりで同好の士と語り合うとか。
そういうのだけで満足したりするでしょうしね。

まぁもちろん。
私とて、「ここ」をこうして利用してますし、２ちゃんねるなどで議論も
してますから。今の世に、既にだいぶ馴染んではいるわけですけど。

でも。
もう２０年以上が経過しましたが、それでもあの時の感動は、忘れていませんから。
また、あの感動を味わいたい。だから、目指す。

諦めませんよっっ！


☆☆そういえば☆☆

インターネットのない時代に、私は「ネットゲーム」をしていました。
インターネットの代わりに、郵便を用いてやりとりして、進めるゲームです。
今の若い子らには、悠長すぎて不便すぎてやってられないものでしょうな。

でも当時は、毎日郵便受けを覗くのにワクワクドキドキしてたんですよ。
私も、全国の仲間たちも。

「ここ」のような出会い・交流の場も、郵便でありましたね。
そこでのトラブルが、ミナミの帝王に出てました。

二度と帰らぬ、のどかな日々。
「今」から思えば不便ですが、当時は「今」の存在なんて知りませんから、
不便だなんて感じなかったわけで。

不便だからこそ、貰えた２００通。今も大切に保管してあります。


☆☆ちなみに☆☆

以前、落選した時に編集部からもらった評価シートで、
「年上ヒロインはウケない」と言われたことがあります。

膝枕してくれて、あるいはその胸に顔を埋めさせてくれて、
「よしよし」してくれる、優しいおねーさんヒロインの魅力が、
わからんのかちくしょーめー！

……ま、実際にはそこまでロコツなストレートなシーンは描いてませんけどね。
でも会話や、ちょっとした仕草からでも見えてくる、年上女性らしい包容力とか、
少年を優しく見守る視線とか、それらから醸し出される色気とかを、私は描きたい。

過去の私の、最後の最新の作品も、ヒロインは「実の姉」でした。
可愛い弟くんのことが大好きな、おねーちゃんでした。

そういう本を探してれば、私の作品に出会うかもですよ。ふっ。