５曲目　　「想い」　　２年前くらいの情景を思い出しながら書きました

僕の人差し指を必死に掴んで
自分の口に運ぶ幼い子。
何を言いたいのか伝えられないまま
ただ泣くだけの幼い子
この子が自分の子であったらと
羨ましくも思い、でも一面では
人間はペットじゃない、そんな言葉が聞こえてきそうだ
醜い大人の世界にどっぷり浸かって
人と言葉のやり取りは腹の探り合いのような日々
逃げたくても逃げられないように
がんじがらめに縛られた自分が
ひと時でも安らぎの時間を見つけられるのは
この子との短いひと時


人ごみに押されて流れに身を任せ
それだけで疲れてしまう毎日
日本の社会人なら当たり前の光景と
人は笑い飛ばすのだろう
当たり前の現実から少しでもいいから
逃避行ができたらとみんな
みんなそう思っているに違いないと信じたい
嫌な事でも笑顔を作り言葉を選びつつ
会話をしている自分を鏡でふと見つめてみたら
どんな顔をしているのか怖い
明日のために早く床につき疲れをいやしても
心の疲れは残ったまま