２曲目「あの頃に戻りたい」

埃をかぶった古いアルバム拡げて
そこに写った自分を眺めてみる
あの頃の私は何を考えていたのか？
仕事に恋に遊びに未来に
頭の中のキャパシティはフルにあった時代
女は自分を大きくしていくための肥やしと
大事にすることもなく付き合っていた
笑いもしたし泣きもした。怒りもあった
毎日が物語のように様々と変わっていった
あの頃に戻りたい。あの頃に
今なら生きる術に覚えた優しさで
人に接する事が出来るだろう
とがった自分がこんなに丸くなるなんて
あの頃は微塵にも思った事はなかった


人は年を取るものだと誰に教わった？
誰でもない。ただ時の流れが
それに乗り遅れないように過ごしていたら
覚えたくないものも覚えて
身につけたくなかった処世術も身に付いた
怖いものがなかった若い時代
酔っ払って道端で大声で叫んでも
誰に咎められることもなく周りは素通り
次の日の二日酔いにもめげず通勤電車に乗った
あの頃に戻りたいあの頃に
今なら加減を覚えた酒の飲み方で
みんなと楽しく語れただろう
怖いもの知らずの自分が揉め事を嫌う
ただの平凡な家庭人は信じられなかった