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【魔法少女っ】64-5、招待状!

2012年03月14日 21:29

小春が手にした部品はサダムの核と言うべきところだった。
「ぴよぴよ」
「わぁ。アドルフさんですっ」
「私も来ましたぁ」
アドルフと松並先生が駆け付けてきた。
「わーい。アドルフさんアドルフさーん」
「ぴよぴよぴよぴよっ
いちゃつく茜とアドルフさん。
「こら。無視すんな」
「無視しませんよ、松並先生」
クポー、いや久保田隆義というべき人間が松並松見の肩を触れ、気付かせる。
「これからの闘いは熾烈を極めます。松並先生を危険な目にあわせるわけにはいきません」
「それを言ったら……あのこ達だって、元来は普通の中学生よ!それこそ熾烈な闘いに……」
松並先生は久保田の胸ぐらを掴んだ。
元来、これは異世界ワッフルとネオバビロニアの戦争なのだ。「適性がある」というだけで、古くは有希をはじめとした魔法騎士を巻き込む道理などないのだ。
「それはすまなく思う」
「その件に関しては私にも落ち度があります。クポーだけの責任ではありません」
サラが割って入って詫びた。
「私に詫びたところで今さらよ。私が言いたいのはこの闘いに私もつれてけって事よ」

演劇部顧問としての自覚と、生徒達との愛着も、松並松見は身に付けていた。
そして、偶然にも演劇部員である4人の魔法少女守護し見守りたいという意識も定着していた。

「それはなりませぬ」
サラが遮った。
「万が一、という事があります」
あえて全てを話さずとも、サラの言わんとする事態は松並先生に伝わった。
「その時にこの闘いを記憶し、語り継いでください」
とどのつまり、松並松見は無力で足手まといだという事だ。

「悔しいけれど、今はそれだけなのね」

程無くして、黒雲が立ち込めた。


「我こそはネオバビロニア帝国軍司令、スターリン元帥である。魔法騎士よ、サダムを倒すとは見事だ。最後の闘いの場に招待しよう!待っているぞ」

スターリンは相変わらず一方的ね~」
嘗て四将軍だった松並先生はそう言う。

河川敷に一枚のガードが落ちる。

ずぎゃあああん

ネガイナーが出たと思い身構える一行だったが、カードが出したのは一通の招待状だった。

「結局どこへ行けば良いのよ」
麻衣子愚痴る。
「ぴよぴよ、ぴよぴよ!」
「え?行き方わかる?」

嘗て四将軍だったアドルフはわかるようだ。
「生活の中心がそっちにあってでの移動魔法だから行けたけど、今は無理よ。できても定員オーバーよ」
と松並。
「ぴよぴ~よ!」
小さなからだで「任せろ」とジェスチャーする。

「ぴよ!」
自分に白いカードを張りつけて念じるアドルフさん。

ずぎゃあああん!
なんと、アドルフは身長15メートル程の巨大な竜に変身した。
しかし!

「可愛いですっ~♪」

体型は小竜のまま、そのままだった。


ちゃんちゃん

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