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【魔法少女っ】62-5、復讐からの脱出。

2012年03月02日 06:28

「その他の人生はないのですの?」
と問いかける千歳
正直、千歳がこれを言うのは意外だった。
「その他、ってなんだよ」
「年がら年中、復讐ばかり考えてたですの?」
「そうだ。文句あるか」
開き直りビクターに、千歳は優しくこう告げた。
「嘘、ですわ」
「……」
「はっ」
小春が何か気付いた。
ごそごそ……
「はい、ベンサムさん」
うまい棒をベンサムに渡した小春
「わぁー!有り難う~」
がつがつがつがつ
「焦らなくていいよ。まだたくさんあるからね」
にっこり小春
「あれは、「単なるエネルギー供給活動」に見えますの?違いますわ!ベンサムは食事を楽しんでいますわ。そして、あなたにも」
楽しめる事が何かあったはず。
がつがつがつがつ
「うまい、うまいよビクター!最大幸福~♪」
「…………」
「ぴよ~」
何故か、アドルフも胸が痛んだ。
「考える余地があるなら、それはあると言うことですわ」

ぱちぱち
「その考えはなかったず。感心したず」
と、レイチェル

ジャギン!
「見つけたぜ!楽しいこと!だが!だが、やっぱりお前は邪魔だ」
ビクターは左腕を巨大な銃に変えて構えた。
「やっぱり馬鹿だこいつ」
麻衣子。でもわからないでもない。
生真面目な子が、小学生の時に「宿題を終わらせないと遊べない」と思い込むようなものなのだ。
確かに、家庭学習は大切で、宿題カリキュラム組み立てとしては最も効率的かも知れない。ある統計によれば塾通いよりも効果的な教材でもある。しかし、それで遊び等の楽しみを奪うのなら、それは害悪だ。むしろ遊びによって知識や経験を与えるべきである。そういう意味で教師は宿題を出すべきではない。

つまり、ビクターは「アドルフを殺す」という「宿題」に追われて生きてきたのだ。
人生には「宿題を忘れて廊下に立つ」経験や、「課題を全部達成しなくてもなんとかなる」創意工夫があるべきだ。
「ファイア」
ブリザード
やれやれ。あたし達の元祖を見せてやるよっ」

小春は茜と手を繋ぐ。
ハーモニーブラスト砲!」
ハーモニーガブラスト!!」

ちゅどぉぉぉん!
「どあほう!教会壊す気が?」

なんとか建物は壊れないで済んだが、椅子の配置がバラバラになる。
勝負は圧倒的に茜と小春の勝ちだった。
「わんわん!クゥンクゥン」
仔犬のような妖精がそこには残った。
ビクター、かわいいね~。うまい簿食べる?」
「わんわん」
はぐはぐ。

「一件落着ですわ」


闘い終わって日がくれて、帰路につく茜達。
「はい、これ」
麻衣子がアドルフにチョコを渡す。
「ぴよ?」
「ハッピーバレンタインですっ」
茜の贈り物は家にある。
「茜はチョコ準備間に合わなかったから、誰も渡さないから可哀想に思っただけなんだから、勘違いしないでよねっ」
ツンデレ演技する麻衣子

「ぴよぴよ」
有り難くいただいたが、バレンタインってなんだっけと思うアドルフさんなのだった。


ちゃんちゃん

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