デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

自慰

2006年09月14日 00:24

彼女とのメールや電話は途絶えることなく、数ヶ月が過ぎた。
私の感情は不思議なものだった。実際に会ったことはない。外見は携帯電話の小さな画面で見た写メだけ。あとは声と、多くのメールの文面。それだけで、私は彼女に対して恋愛感情を抱くようになった。まだ見ぬ人への愛する気持ち。あり得るのか…。
彼女も、少なくとも旦那とは5年以上は別居生活を続けていた。浮気をされることはあっても、浮気をする勇気も術もない、地味な彼女は5年以上異性と触れ合うことがなかったことになる。
そんな彼女にとって、出会い系サイトで知り合った見知らぬ場所に住む見知らぬ男の存在は、新鮮以上にまさに未知の世界であり、メル友でもテル友でもない、それ以上のものになっていて、それを意識しているのは間違いなかった。
私はこの頃には彼女を頭に描いて自慰行為をしていた。たった1枚の画像と声、それだけで彼女を空想の世界で抱いた。あるときは3日連続で行為にふけることもあったし、彼女と電話で話した後はほぼ必ず行為にふけった。
私は当時、約1年間異性と交じり合っていなかった。それもあってということでもないが、いつしか電話で彼女の声を聞くだけで、体が反応するようになってしまっていた。
ある日の夜、彼女と電話で話しているうちに、少しだけエッチな話になった。大したことではなかったと思うが、そのときに私は自慰行為について告白をした。
彼女は一瞬声を失ったかのように、沈黙した。私の中に一瞬にして後悔の渦が巻き起こる。自分を対象にして自慰をしている…彼女は驚いたと後に私に言った。
「そうなんだ。驚いたけど…嬉しいかも」
彼女は気を取り直して答えた。
私は興奮していた。私の彼女への気持ちは、もちろんはっきりと伝えていなかったが、しかしもう十分すぎるほどメールや電話で意思は疎通していた。私も彼女も、お互いの気持ちは同じなのはもう確実だった。だからこんな突拍子もないことを彼女に言えたわけだが、彼女の答えを聞くまではさすがに冷や汗ものの心境だった。
会話はまた他愛もない内容にいつの間にか変わり、そしてまた今夜も電話を切った。
私はその夜もまた自慰にふけった。

このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

明智

  • メールを送信する
<2006年09月>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30