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【魔法少女っ】29-1、炎の転校生?

2011年09月01日 01:38

夏休み終わりっ!
小春宿題に苦戦したのは、言うまでもない(笑)。
そんなこんなで、新学期である。
「というわけで新学期からの転校生だ。仲良くしてやってくれ」
茜に手を振る転校生
かきかき……。
「城西和音」と黒板に大きく書く。
「わおんさんかぁ~」
と歓声がわく。
照れた様子の転校生
「しろにし・かずねです。運動やスポーツをやるのが大好きです。よろしくお願いします」
と無難な挨拶をし。適当に用意された座席に通される。
今年は、とりわけ転校生の多い二学期だという。
多少なりとも顔見知りである茜と一緒のクラスに入れて、かずねは安心してるようだった。
今日は始業式なので、授業はない。
放課後質問タイムになった。
かずねは一通り無難にこなすと、茜と小春のいるところに歩み寄った。
「あ、あたしは高瀬小春っよろしくね!」
「ボクは城西かずねっ……って言ったね。よろしく。小春ちゃん
二人とも陽気に紹介しあうが。
「なんですか~。寒気がします~」
茜はその空気を敏感に察した。
小春とかずねの間に「こいつは敵だ」というオーラが生じたのである。
もちろん、叩き潰すべき敵ではなく、「キャラが被るのでやりづらい」って意味だ。
「じゃあ、せっかくだし、わたしはかずねちゃんを案内するです~」
「じゃあ、あたしは部室に行ってるね」
「ほえ?一緒に行かないです?」
麻衣子先輩を寂しがらせるわけには行かないからね」
適当につむぐ小春
「そういえば高等部2年に入った転校生、かなりの美人って噂だぜ」
「本当か?」
「今度の学園祭ミスコン狙えるレベル、らしい」
「まじか。見てみたいな~」
男子が別の話題でざわめいてる。
「男子~。こっちの転校生も可愛いですよ~」
かずねを気遣って茜はそういう。
「茜ちゃん。いいよ。ボク、男の子っぽぃって言われてるし」
照れるかずね。
「噂だから実物見てね~から、別に気にするこたねーよ」と男子たち。
「とにかく、案内するです~出発です~」
……
大丈夫かな……」
見守るだけの小春だった。

続く!

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