聖書は……難しい

　難しいというか、日本語が難解過ぎて読みづらいというか。でもクリスチャンの方々はその文体を当たり前のものとして受け止めているので、「読みやすい聖書って知らん？」と訊くと「はァ？」みたいな顔をされてしまうのです。私の周りのクリスチャンが特殊なのか、それとも聖書とはそもそも読みづらいものだという前提でもあるのか。
　辛うじてルカの福音書までは読みました、が、やっぱり分かりませんでした。得たものといえば無花果が葡萄・柘榴と並ぶ最古の果物だというマメ知識くらいでしょうか。使うべき場面が思いつかないよそんなトリビア。

　そんなことを愚痴っていたら、友達がどこまでも不謹慎な「楽しい聖書の読み方」を伝授してくれましたよ。ものすごく長かったんでうろ覚えですが。

「イエスの名前を全部『金（キム）』に置き換えると良いよ！
　金を信じない者は生き返ることができず、金に従うものは永遠の命を手に入れ、金が住まうのは地上の楽園であって、金の御言葉は神のそれと等しいんだよ！　金を裏切ればその者はたちどころに後悔の念に駆られて首を括るよ！　金万歳！　金スゴイ！　何を言っても金は正しい！　下着一枚、金など持ってない、それでも心には真の誠の神があるんだマンセー！」

　……もう笑ってしまっていいのか怪しすぎるラインなので、とりあえず半笑いになってスルーした私です。
　その後テーブルの話題は「週末に発射予定とやらのあのミサイル、いつの週末に発射するんだろうね？」「週末ってだいたい五日ごとに来る計算だもんね」という方向に流れていったのですが、やっぱり私を含め、友人らのモノの捉え方は少々傾いてるなぁと思ったり思わなかったり。
　少なくともコレ、食堂でスプーンを振り回しながら女子大生が語り合うべき議題じゃないような気がするんですよね。
　「今日のお昼はオムライスvvvでとっても美味しかったです（＞u＜）」
　それだけ書いて日記終わり！にしちゃえばいいのに、何だこのイロモノ……自分の記事を読み返した時点で、キッパリ自覚できるのが切なすぎるよ。