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遠い日の、灯火のごとくよみがえるイメージとのたわむれ

2009年10月11日 21:14

遠い日の、灯火のごとくよみがえるイメージとのたわむれ

古いHDのファイル
バックアップしつつ、
なにげに開いてみたり

隔世の感、あり
熱心に、性行為に耽るイメージを甦らせると
温度差、落差、やむをえない、というところ

あの日、あれほど輝いて見えた瞳に
今は何の宿っていることか
まるでお仕事のように
云われるがままに習得した
お仕着せの、技巧に
驚く、というよりも
哀しさを覚えたことを
思い出す

なんで、
どうしてキミは
そんなことを、するの?
なんて・・・

きっと本当は、そういうことが嫌い
それは、わかった
ボクは、自分から相手にするのはよくても
されるのは、とても苦手なのだ
だからそれは、50:50

でも、感動したのは、本当だった
ただ、そのあまりにもすんなりと、ためらいの無い仕草、が
ちょっとボクを驚かせはした、な。

いつものキミらしくもなく、
無垢や、イノセントを気取ることもなく、
好きではないにせよ、
慣れている、ということを
隠しもしないでいることに、
ボクは軽く、幻滅してみた

キミのその、長い髪を
キミの頭の上にたくし、まとめあげ、
頬や耳を撫でながら、
ボクをふくむ、その姿を
よくまぶたにやきつけておこう、
なんて思いながら

その、舌先の感触と、
小さなくちびるが呑みこんでいる姿の記憶だけで、
後、何年も、
自慰のために、どんなビジュアルイメージ
必要ない、とさえ思えた

それほど、キミは素敵に
ボクをふくんでくれた、と思うよ。

だから、ボクと同じようなことを
誰に、どんな時間に、するんだろう?
などと考え出すと、
そのイメージはずっとずっと、
ボクを苦しめるに違いないのだ。

そんなことどもが、
遥か遠く
冷たい地面の下の
固く無機的な、
石になった躯のように

蕩けるような
熱さからもほどとおく

じっとボクを、
見つめている

いつのまにか消えた灯火の
わずかな証のように

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