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カレーソーセージをめぐるレーナの物語

2009年10月05日 12:13

すごく面白い小説です。
 物語の背景は、終戦直前1945年4月ハンブルグドイツ)です。かつて女たらしの亭主を家から叩き出し、子供たちは前線に送られている40歳代のレーナ・ブリュッカーは、映画の行列で偶然出会った20歳代の水兵ヘルマン・ブレーマーを自らの家に招待し、そのまま彼の前線からの脱走を手伝います。進軍してきたイギリス軍ハンブルグは降伏するのですが、これをブレーマーに知られると彼は家(彼女には秘密にしているつもりですが、彼には生まれたばかりの赤ん坊と妻がいることを、その写真を発見してブリュッカー夫人(レーナ)は知ってしまうのです)に帰ってしまいます。レーナは彼に、壊れたラジオ以外には情報が伝わらないのをいいことに、「新聞は発行されていないの。紙が足りないみたい」「戦争はまだ他の都市で続いている」と情報を流し、彼は彼で、イギリスアメリカドイツは手を組み、ロシアに侵攻していると信じ込み、逃亡・逃避生活を続けるのです。
 レーナはそんな彼のために、乏しい物資でおいしい料理をつくるのですが、ブレーマーの味覚に変化が・・・。
 そして、破局が訪れ・・・。
 レーナは別れたブレーマーの残した珍しい勲章を元手に、(まるでわらしび長者みたいに)自分の生活を築くための商売をはじめます。それこそがカレーソーセージなのですが、このあたりの面白さはご自分で呼んで愉しんでください。

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