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性欲から、遠く離れて・・・

2008年05月09日 00:59

性欲から、遠く離れて・・・

心の置き場に、こころして、
問屋街の店を、ひとつ、ふたつ
たった一人で歩く。

輸入食品を横目に、母の日の、アイテム
誰のためにだか、購う
こころにもないことを、などと悪態をつきながら

面白いですね、この街

何かありましたか?

ここからもう少し北へ行くと
ビストロ風、風ってところがここの限界かもしれないけど

・・・くすくす

こぢんまりした、気取らないフレンチや
固定ファンが大勢いそうなメニューのユニーク中華料理屋とか
この界隈よりよほど美味しそうな店が道の両脇に並んでますよ
あと、怪しげな雑貨屋とか、
ゴミ屋敷そのものの古本屋とか
オリジナルの鞄屋とか、駄菓子屋玩具屋・・・いくらでも

と、いつになく、饒舌になってしまうのは
やはりおばさんがいないからだろう
やがて話はそのさらに北、
料理道具屋街の話にいたり、
尋ねられてもいないのに、サンプル屋の話を始めると

あれ、大好きなんですけど、
どうしてあんなに高いんでしょうね?

わたりにふね、と、ばかり、
ボクは考え続けていた
いくつかの推測を述べる

食品サンプルって、大きいものもそこそこするが、
彩色の手間はさほど変わらない
ということは、材料費ではなく、作業賃がその値段を決めている
高くても買うひとがたくさんいる
その少なからぬ部分を欧米人が占める、だろう
などと、御託を並べる

自分でさえあやしい、そのもっともらしさに
いくぶん、首をかしげつつ、ふむふむと頷く顔に
どこか見覚えがある
なぜだ。
この、頬をちょっぴり赤く染めた
しもぶくれで、ひとえまぶたの
決して美人ではない、
けれど、どことなく
人をほっとさせる笑顔の持ち主が
いったい、何の記憶を
喚起しているのだろう?

あぁ、なるほど
ボクはセックスイメージから
こんなに隔たった
ねちょねちょしない
こんなスッキリ顔に
なぜか安心してしまうのだ、
なんて、思いながら、
じっとその口許に
目を注いでいる
そして、

わたしね、お菓子作るの好きなんです

という言葉に、ちょっと凍る
想定内、の言葉ではあるにせよ、
いったい、何人の子が
同じ言葉を口にしただろう?

そしてボクは
いわずもがなの、食料品問屋の説明まで始めてしまう

・・・というあたりに、とても面白い店、あるんですよ。ズキズキズキ

最後に付けた擬音に、何を込めたつもりもないが
しょうがないな、とは思いつつ、
そうつけざるを得ない気持ちだった。
口にしたボク自身も、
そのあまりの意味の無さに、しばし言葉を失い
目を伏せてから、そっと記憶を仕舞い込む

そして、自室に戻ると、
今まで触れることさえ困難としていた
ローマ字だらけの紅茶やら、キャンディーやらを
ためらうこともなく、くずかごへと抛りこむ

それから、股間を握り締め
性欲を確かめる

ない
なんもない。
ぜんぜん・・・

ただ、ひたすらに

ねむいだけ

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