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シティ・オブ・ゴッド

2005年12月10日 05:08

シティ・オブ・ゴッド

貧困 麻薬 終わり無き暴力の連鎖

灼熱の太陽と陽気なサンバに飛び交う銃弾と血の雨

底抜けに明るい子供達の笑顔と 想像を絶する残酷なサバイヴァル

おかしみ 悲しみ 憂い


リオ・デ・ジャネイロ

リオは今でもブラジル第二の大都市であり、一方は山、他方はビルが立ち並ぶ美しい海岸という比類なき景観から「魅惑の都市」と呼ばれています
その美しい姿の反面、リオはブラジルで最も危険な都市で、高級ホテルが立ち並ぶ美しい海岸から数百メートル内陸に入った丘は「ファヴェーラ」と呼ばれるスラムになっています

60年代後半から70年代後半までのファヴェーラ“神の街”を舞台に、ジャーナリストを目指す少年ブスカペを通して描かれる、銃もドラッグもすぐそこにある極限の日常を駆け抜けた、少年ギャング達の仁義なき戦いの物語です

“優しき3人組の物語”
60年代後半 
皆、公営住宅“神の街”に天国を求めてやってきた
多くの人々には家がなかった
原因は洪水やスラムでの放火 政府の考えは簡単だ
ホームレス?神の街へ追い払え”
電気も舗装された道路もバスもない
リオの観光的イメージに程遠かった

悪名高き“3人組”は“神の街”の伝説的存在
カベレイラ アリカーチ マヘク
取り巻きは リトル・ダイスにべネ
べネはカベレイラの弟 マヘクはこの物語の主人公ブスカペの兄

ブスカペはギャングを兄に持ちながら、銃もギャングも苦手な少年

“三人組”は毎日強盗を働き金をせしめていた

しかし“神の街”のボスを夢見るまだガキのリトル・ダイスが計画した“モーテル襲撃事件”は歴史に残る惨劇となり“3人組”の運命も変わった

見張りにさせられたリトル・ダイスの不満が爆発し、暴走したのだ

“3人組”は結局はただのチンピラで終わった

“リトル・ゼの物語”
70年代前半
リトル・ダイス導師の導きでリトル・ゼに改名
彼は殺しの欲望を満たした
親友べネと稼ぐために必死だった
2人は強かで悪事才能がある
殺しの度に彼は成長した 

そして18歳で“神の街”一番の悪党になっていった

強盗で稼ぐ事に限界を感じたリトル・ゼは殺戮を開始した
ある朝、麻薬ディーラーの“商売”を乗っ取り、その日の夜までにスラムのほぼ全域を手中に収めた
でもセラーヌだけはべネの友人なので見逃す事に

リトル・ゼが敵を皆殺しにしてから“神の街”では撃ち合いもなく、車でも安全
誰でも安心してヤクが買えた
街はジャンキーでいっぱい!
堅気の商売なら2人は“成功者

一方ブスカペはアンジェリカに恋をした
ハッパを吸うのはアンジェリカとだけ
でもブスカペはリトル・ゼに近づきたくなかったのでセラーヌからハッパを買った
彼女を口説きもう一歩だったが・・・“ガキ軍団”のおかげで(苦笑)

リトル・ゼの親友べネは街一番の“いい悪党”
ファッションと音楽と、そしてアンジェリカを!?愛し、気さくで天性の魅力があった
リトル・ゼは街を牛耳ることに執着していた
商売敵べネの友人セラーヌを殺す口実を探している
女は金と暴力で手にいれる

べネはギャングに見切りをつけ、アンジェリカと農場でロックを聴きながらハッパを吸って暮らす生活を決意
送別会にはあらゆる人々が集まった
ギャング ソウルな連中 教会関係 サンバな連中 グルーヴィーな連中

べネは悪党で居るにはイイ奴すぎた

たった 一発の銃弾が 夢を砕く・・・

“終焉の始まり”
70年代後半
リトル・ゼとセラーヌを繋ぐ糸が切れた
もう セラーヌを救えるのは奇跡だけ
だが“神の街”ほど奇跡が相応しい場所はない
煉獄だったスラムは今や地獄と化した

ブスカペは街を出ると決めた ジャーナリストになるために
プロになるため下っ端から始めた 一番下から
家には帰らず新聞社

リトル・ゼとセラーヌの戦いは全面戦争と化した
使い切れぬ程の武器をかき集め
“神の街”は分断され反対側の地区へ行く事も出来ず親類にも会えない
スラムの人間はみんな無法者と思われ街はヴェトナムのように
死ぬために志願する少年達が次々と現れた
理由はなんでも・・・

そして物語は泥沼と化してゆく

ブスカペは順調にキャリアを積み この街で起こる 全ての 目撃者となる・・・


子供達が大型銃を持ち殺戮を繰広げるという、まぁ、とんでもない話なんですけれど、何故か残酷さより、戦いに向けるエネルギーのが際立ちます

笑いながら銃を玩具のように扱い、マリファナコカインヘロインを吸いまくり、何ともデカダンスなんですけれど、キャラがはっきりしていて、悪党でも、どこか憎めない、ユーモアがあるからか、後味の悪さは感じないです

それに、貧民街ですけれど、スタイリッシュな映像とどこかで聴いたことあるセンスが良く、心地よい既製曲、サンバボサノバがふんだんに使われ、ノリがイイ!!

登場人物はほとんど素人らしいですけれど、生き生きしていて、私達が知らない、ブラジルの“神の街”に連れ込んでくれます

この物語は実話で、エンドロールで、実際の本人の貴重な映像が流れて、ビックリ!!
世の中には、こう言う世界もあるんだなぁ・・・
考えさせられましたねぇ・・・

信じられますか?
子供が銃を持って底抜けに明るく笑いながら殺戮に走る光景

でも、何故か、パワーを貰える作品です!!
手放しで面白い!!オススメ!!☆☆

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