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SM講座「躾と調教」01

2023年12月08日 21:48

1 スイッチとボリューム


ご主人様奴隷を飼う上で支配をどのように及ばせるのかというのは大切な役目であるとともに重要な課題です。

その中のひとつに、ご主人様として奴隷M性を解放するということがあると思います。

しかし、調教の時と同じように一日中フルにM性を解放させっぱなしではまともな日常生活には適応できませんよね。

この場合に大切なのは、いかにしてM性を解放し、いかに元に戻すかということになるでしょう。

どのようにして、という具体的な方法についてはいつかお話しするときが来るかもしれませんが、ここでは省略です ^^;


 さて、このM性を解放したり元に戻したりということを、照明のスイッチを入れたり切ったりという意味で、「スイッチ」というように表現してみたいと思います。

二人で会っている間だったり調教の間だったりとスイッチが入っている間というのはそれぞれだと思いますが、たとえばスイッチが切れている時は恋人どうしだったり仲のいい友達だったりというような主従関係の場合には、スイッチが入っている間がご主人様の支配の及んでいる時間だということができるでしょう。

「私はおペット様なのよー!」というような場合は、スイッチが切れている時はまるで主従が逆転しているかのようなことがあるのかもしれませんけど(笑)

ここでひとつ注意しておかなければならないのは、M性のスイッチは「入り易く切れ難い」ということです。ご主人様が何もしなくてもご主人様の顔を見ただけで声を聞いただけでもスイッチが入ってしまうように奴隷が自分でスイッチが入ってしまうくらい入り易いのですが上手にスイッチを切るというのはなかなか難しいことなのです。

もちろん奴隷が自分でスイッチを切るなんて、できることでも許されることでもないのですから、きちんとスイッチを切ってあげる、きちんとスイッチを切ってもらう、ということをしっかりと意識するように心がけましょう。



さて、ご主人様と一緒にいないごく普通の日常生活をおくっている時にはご主人様の支配がまったく及ばない場合があります。

奴隷としての自分とそれ以外の自分というのをハッキリと区別しておかなければ、常に束縛されている状態には耐えられない方もいるからです。

しかし、これとはまったく対称的に奴隷を一日中支配の中に置くという場合ももちろんあります。

たとえご主人様と離れている間であっても奴隷という身分は変わりなく・・・とはいっても、「支配と服従」でいう日常生活の中の支配というのは、スイッチを入れている間のような強いものではありません。

これを、適度に小さく心地よいBGMのようなレベルにボリュームを下げているときのような支配という意味で、「ボリューム」というように表現してみたいと思います。

ということで、ボリュームを上げたり下げたりという場合は強弱はあるものの完全に下げきってしまわないという意味で、途切れることなく常にご主人様の支配が及んでいるということになるわけですから、調教の時以外は恋人同士というような主従関係には不向きだということになります。

ボリュームを上げた時というのはもちろんスイッチを入れた時と同じ状態なわけですから特に説明の必要はないでしょうが、このボリュームをBGMのレベルまで下げた状態というのがどのようなものかというと、一言でいうとご主人様の存在が与える影響ということになります。

ふんわりとした暖かみのある安心した気持ちとでも言い換えてもいいかもしれません。

たとえば主従関係とは無縁なことで、何かを決めなければならないというような時にふとご主人様ならきっと「こうしなさい」とおっしゃるだろうなとか、何かこまったことがあった時にご主人様が側で見ているような気がして「ご主人様に恥ずかしくないようにしなくちゃ」 というような影響です。

離れている時もいつも見守っていてくれるという実感が奴隷をいい方向に導いていくような影響を与えるわけですから、調教日常生活に延長するのではなくご主人様の支配が日常生活にも緩やかに及ぶということなのです。

ただし、「スイッチ」とは違いどんなときでもご主人様奴隷という意識から離れることができないわけですから、適度なレベルにボリュームを下げておくというのは、そうそう簡単なことではないことをご理解いただきたいと思います。



 「スイッチ」と「ボリューム」、どちらにしてもそれぞれの主従関係によって違ってくるでしょうからどちらが優れているということではありませんが、どちらにしても初心者にもすぐにできるほど簡単なことではありません。

「支配と服従」では、奴隷を人間として女性として成長させるために躾け、そして調教していくのですから、スイッチとボリュームどちらにしても上手に使っていけるようにならなければなりませんね。


くれぐれも、スイッチの切り忘れにはご注意を!

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