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仮想東京デート(第三話)

2022年12月17日 09:50

A子「えっ?」
一瞬の表情、まさかと思ったのか?ある程度予期していたのか?
だとしても「今、ここで告げられるか?」と覚悟を決めていたのか?ただいずれにしてもこのあと彼女、しばらくは多くは語らず。
A子「抱いて・・・」

確実に、A子の口数は減ったものの、目元が段々潤んで来てるのは言うまでもなかった。
オレ(心の声)「もしかして、これって、A子のあの部分も同じ様に?」
そう考えると、オレの股間がもう下着の中で、はち切れんばかりにそそり勃ってるのが感じ取れた。
とは言え、「ランチ済ませて
(ごちそうさま)のあとに続けてA子の身体も(ごちそうさま)でいかにも魂胆ミエミエなのは、如何なものか?」とも思い、10分15分ほど日比谷公園近くを歩き、タクシー新宿駅へ。

オレ「後悔しないかい?」 
A子「・・・う・・・ん・・・」
本心を言うならここでA子を思い切り抱き寄せて、熱い口づけ交わしたいところだが、待て待て?タクシードライバーの眼もある事だし。
ここはひとつ「忍」の字の如く・・・

あれこれ頭の中が駆け巡る中、車は新宿駅到着。
オレがまだ学生の頃、ひとり旅東北北海道を旅してた時に、上野駅は電車の乗り換えとかでよく利用したが、この新宿駅はそんなに馴染みもなく、ラブホ街がどの辺ってのも軽くスマホで調べた程度だった。

歌舞伎町を抜け、オレはいつになく興奮と緊張で、足元もフワリとした感覚で落ち着かない心境の中、ラブホ前到着。
部屋のキーを手に入れ、エレベーターの中、ほぼ強引気味にA子を抱き寄せ、軽く、時に激しくキス三昧。
さしずめ、彼女心臓の鼓動とオレのムクムクとした勃起のちょうど良いコラボと言ったところか?

密室に二人吸い込まれた直後、「ちょっと待っててね」ってオレは言い、洗面所全裸になり、シャワーと歯磨きを済ませ、腰にタオル巻いてA子の前に現れると、入れ違いにA子も風呂場に向かおうとしたが。
オレ「ああ、A子はそのままでいいよ。オレが脱がせてあげるから」
A子は何も言わず、ただゆっくり首を縦に振り、逆に彼女の方から抱きついて来た。
A子「好きよ・・・」
         (つづく)

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