- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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振り返って～その5
2022年04月12日 15:36
その4からの続きです
夕食も終え、もうそろそろドイツを後にするころ
周りはとうに暗く、走る車もほとんどなく
ヘッドライトの明かりだけを頼りに走行し
見つけたのは、国境にある査証詰所
イチゴ「まだ受付してる？」
出て来たのは、酒を飲んでる係員
係員「いいぞ。荷物はあるか？」
映画に出てくるような、いい加減感マックスの係員
イチゴ「荷物は手荷物だけ」
係員「そうか。銃は持ってるか？」
イチゴ「持ってないわ」
係員「そうか、じゃあパスポートを見せてくれ」
言われるがまま提示して、軽く目を通したのち
ドン！ドン！（マリアのと私のパスポートにスタンプを押す音）
スタンプを押して終了
・・・お手軽にも程がある
係員「お嬢さんたち、宿はここらに予約してるのか？」
イチゴ「いいえ、ブリュッセルにあるホテルに予約してるの」
係員「ここからじゃ普通に走って2時間くらいかかるぞ。深夜は走らないほうがいい、動物が飛び出てくるからな」
イチゴ「教えてくれてありがとう」
係員「気をつけてな」
一応、仕事はちゃんとしてる様子
ま、無事に入国できたなら文句なし
2つ目の国境を越え、マリアもかなり気疲れした様子
こうなりゃ、行けるとこまで行って休むが得策
出来ればフランスまで入りたいけど
慌ててもしょうがない
スマホが示すまま、道なりに走ると
道の傍らに「Dit is Epen, Nederland」
イチゴ「あれ、ドイツ語？」
マリア「わからない。けど、違うんじゃない？」
一旦車を停め、スマホで検索
オランダ語で「ここはエーペン、オランダ」
・・・
どこに国境あった！？
戻るにも道は狭く、とにかく前に進むことに
いざとなりゃ、「ごめんなさい」すればどうにかなる！！
およそ1時間ほど走ると、看板が再び現れ
「Dit is Maaseik, België」※ここはマーサイク、ベルギー
だから、どこに国境あったのよ！！？
ま、ベルギーに戻ったから良しとしよう
だんだんと進むにつれ、横で眠たそうにするマリア
寝るにはいい時間だけど、そこらに止めて休むわけにもいかず
ひたすら走る私たちの横に、公園
そしてすぐ横に駐車場
ここはヘヒテルエクセルという、小さな街
よし、ここなら休める
日の出とともに移動して、朝にはフランスに入ればどうにかなる！！
そう決意してからの、2人の眠りに落ちる早さときたらもう
こうしてポーランドからの脱出劇1日目は、ベルギーで終えたのでした
もうちょっとだけ続きます
このウラログへのコメント
だいぶ危険地帯から離れたのでしょうか。
ここまでの行程で無事なのはなにより。
ウラ的なアクシデントがないのがホッとします。
なんか脱出劇の小説を読んでいるみたいで、ハラハラドキドキします・・・
イチゴさんの日常や体験は､映画そのものですね
大したものです
ひたすら前に走り続ける貴女に敬服です
最近のイチゴちゃんの「振り返って」シリーズのログ。
不謹慎かもだけど映画のようです。
続きが気になりますがこれが実際に起きている現状なんだと考えると辛い。
平和ボケしている日本では想像できませんよね。
陸続きのヨーロッパだと
道を一つ越えたら他国という
ケースもあるので国境の感覚が
日本人とは全く違うそうです。
川とかわかりやすい目印がないことも多いとか。
ですよねえ……。
もう少しで終わってしまうの？女神さまの冒険？紀行文、もう少し聞いていたい。
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