焦ってもしょうがないさ

我が家に来たマリアが、まずおこなったことと言えば


・家に慣れる

・人に慣れる

・環境に慣れる


この3つ


だってね

・なかなか笑わない（愛想笑いがない）

・英語100%の生活をおくったことがない（基本はロシア語、大学ではロシア語とウクライナ語）

・自転車に乗れない

・車の免許を持ってない

・動物を飼ったことがない



などなど、様々な初体験が目白押しなんですよ


なので



①笑顔の練習

ロシアでは、愛想笑いなどは「バカ」と見られる傾向があるそうです
ですがここはイギリス、ロシアの常識なんぞクソくらえでございます
笑顔で人と接することを義務付け、目下娘たちと練習してます

②英語責め

我が家の娘たちは最低でもバイリンガル（英語と日本語）です
その国の言葉を話すのは、最低限のことだと思うので
旅行者でもない限り、甘えは許しません
ガンガン英語で話しかけます
私はオツムが弱いので、娘たちとは日本語でございます（ドーン！！※効果音）

③自転車トレーニング

ペダルを漕いで走り出せば、どうにかなるってもんです
とにかく庭で自転車にまたがり、強制的に何度も乗せます
運動にもなるし、練習あるのみ！

④自動車免許を取らせます

ポーランドから乗ってきたアウディを、ちょうど余してるので
とりあえず整備工場に持ち込み、諸手続き中です
学生ビザが取得できそうなので、それを片手に免許を取らせます
じゃないと、この国に永住したくても何もできません
郊外で暮らすことになったら、車は必須ですし
こっちはバスも電車もよく止まります（ストライキで）

⑤馬、牛、羊、山羊、犬、猫などに触れさせる

我が家は馬と犬猫（防犯上飼っている犬と、ねずみ駆除で飼っている猫）だけですが
農場や牧場では様々な動物を飼ってます
それらのおかげで生活してるっていうのに、触れない（面倒を見る以前の問題）なんて笑止千万
牛のよだれでべちゃべちゃになるくらい、触れさせます（強制です）


ま、命があるだけでありがたいと言うだけあって

一切逆らわないマリア

馬のウンコもちゃんと処分できるし、おっかなびっくりでしたけど牛にも触れました

これらが出来れば、次は「テーブルマナー」と「社交での振る舞いマナー」が待ってます


その前に、大学の学力試験（これがクリアできないと、大学に入れない）があるので
勉強も必死にさせますけどね


そんなマリア嬢

先日、みんなでお出かけした際に

ロンドンっ子から初ナンパの洗礼

「やあ、今から食事かい？」で始まり

「暇だったら一緒に遊びに行かないか？」と誘われ

「連絡先を交換しようよ」と言われたのに


無表情



ケンカ売ってんのかぁ～～～


と言いたくなりそうなほど、無表情



後で本人に聞くと


・いきなり声をかけられて、ビックリした

・ナンパをされたのは人生で初めて（ロシアではモスクワ郊外（けっこう田舎）だったので、ナンパ自体してる人がいない

・どうしたらいいかわからなくて、黙ってた



う～ん

うちの護衛がいなかったら、連れていかれちゃうんじゃないかってくらい無言＆無表情だったので
（SPがすぐに追い払いました）

徐々に世の中ってもんを覚えていってくれれば、それで良いですわ


で、これらをどうにかする以前に、いの一番にやったのが

スマホの購入



そして


家族に連絡


でございます



母親に電話するのは、どうしても嫌だって言うので

父親はどうなの？と尋ねると

「パパだったらいい」


ちょっと複雑な家庭事情があるようですが

パパっ子のようなので（ロシアでパパっ子はかなり珍しいそうで、誰かに知られるのが恥ずかしいから誰にも言ったことがないと言ってました）



じゃあ、パパに電話して今の状況を伝えることと

今後どうするかを言いなさい

その上でなら、うちでどうにかしてやろうということで

双方合意（イチゴ、マリア共に）



結果としては

・無事でいてくれたなら、他は何も気にしない

・祖国に二度と帰ってこないと決めたことは寂しいが、後悔しないように生きなさい


と、マリアの背中を父親はちゃんと押してくれました



イチゴ「色々落ち着いたら、一度顔を見せに行ってきなさいよ」

と念押しして、この話は終了



今は一応、私の二女扱いで（年齢的に上から2番目）

色々と指導しております



とりあえずマリアは健康なので

病院での各種ワクチンや予防接種がひたすらあるんですが（イギリスとロシアでは、18歳未満に推奨するものがおのすごく違うようです）

ガシガシドシドシ行ったりまっせ～～～