まさこの場合、その二*⌒▽⌒*)

まさこはずっと考えていた、どうすればもう一度剛に会える？
どこに行けば会える？

最近考え事ばかりのせいか
スーパーの仕事のミスが続いた

まさこが働きだしてから、常にまさこにチクチク嫌味を言う年配の女はベテランだからか、まさこに目をつけたからだ

若く美しくどこか気品のあるまさこがとにかく気に入らなかった

まさこはまさこで、スーパーは今まで客として買い物をするところでしかなかった

こうして働きだしてからは商品並べたりレジに立ったり
まさこには想像以上に辛い仕事だった

ちょっとまさこさん！あなた！また、陳列間違えてるわよ！ぼーっと並べないでよ！二度手間でしょう！

あ！…す、すみません！

全くいつまでたっても慣れないわね！

…申し訳ありません…

ふん！謝るのだけはきちんとできるのね！もういいわ！早く三番レジに行って！

は、はい！分かりました…まさこは小走りにいきながら、
相変わらずあの先輩はいい方きついわ…と泣きそうになる

ただでさえ突然剛と連絡とれなくなり悲しみでいっぱいのまさこには堪える

昼休み、ほとんどまさこより年上の主婦ばからの雑談をまさこは
聞くともなしに聞いていた

ねえ！聞いてよ!うちの馬鹿亭主ね！この間風俗なんかに行ってたのよ！
呆れるわよね！一体いくら使ったのやら？頭くるわ！

まあ！ご主人風俗？たまってたんじゃないのー？

知らないわよ！もう私長いこと相手してやらないから！

ま！うちも同じようなもんよー

と二人は笑い出した

…風俗？…お金かかるのね、…つまり働いている人は収入いいってことかしら？
そういえばずいぶん前に剛は、風俗みたいにふらしろよ！と私にあれこれ教えていたわね…とまさこはそんなことさえ懐かしく思い出していた

スーパーに比べたら風俗はきっとかなりお金になるのでしょうね、まさこはぼんやり考えていた

まさこさん！と、またさっきのベテラン女だ

あっ！はい！とまさこ
あなたはどうなの？離婚して母子家庭なんでしょう？あちらの方はどうなの？まだ若くて綺麗なんだからねー、男がほおっておかないでしょう？とにやにやする

えっ？！…そ、そんなことは…まさこは慌てた、ちょうど剛のことを考えていたからだ

二人の主婦も笑いを止め、まさこをジッとみて
こんなに綺麗で色っぽかったらうちの亭主ならほおっておかないよー！ねえー！と顔を見合わせ笑う

まさこはその場にいたくないと思い
席を立った

あの人さ、あんな風にお高くとまってるけど、私見たんだから、男と楽しそうに歩いてるとこ！

えー！！本当！？なかなかやるのねー！と三人で爆笑した


まさこは体力的にも精神的にもスーパーの仕事はきつい、向いていないと思っている

でも私にできる仕事他にあるかしら？
そういえば剛が風俗なら私は人気者だよな、とか？よく言ってたわよね
剛はずっと風俗いっていたのかしら？今も？

まさこはそう考えてふと思いついた、もしかしたら！剛にはどこかの風俗店で会えるかしら？今も剛のことだから通っているのじゃないかしら？
なんとかして会えないかしら？

まさこは布団の中で思わず自分の股間を触っていた
しばらくしてないわ…あっ…もう…私どうしたら…

すぐ隣の部屋には舞と雪が寝ている
まさこは声を出さないように敏感な部分を触った
剛…剛のあの硬いものでつかれたい！剛のあの激しい愛撫がほしい！
…何故？連絡くれないの？どこにいったの？
いつ帰ってくるの？…あっ…まさこは小さく声をあげた

翌日まさこはネットで同じ市内の風俗店を検索してみた

あら、意外に数店あるのね
お店での接客と、別に、自分からホテルの部屋に行くのとあるのね
…剛なら、やはりお店に行く方よね
きっとこのどこかのお店に行くはずよね

まさこは思い込んだ、もう剛のことしか頭になかった、どこに行けば剛に会えるのか？それしかなかったのだ

雪は学校で綾を見かけ、他の人には分からないように小さな声で
綾さん本当にありがとう、と耳もとに

ううん、報償はいただいたから当然よ、お母様大丈夫？火事の時はずいぶん興奮してあったみたいだけど？

あ、はい、大丈夫です、と雪はにこやかに

去って行く雪を見ながら綾は思った
雪さんのお母様、突然男が消えて心中は大丈夫じゃないのよ、きっと、行き先を必死に探してるはずよね…と綾はしばらくしたらお母様には伝えてあげないとね、と思った

まさこは履歴書を持参して、ある風俗店の面接に行っていた
どうしても剛に会いたいのだ
会って今一度前のように抱かれたいのだ、それだけだった

どうぞお座りください、と店長の男は言う

えっと…全く未経験ですよね？とまさこの履歴書を見て言う

は、はい…未経験はダメでしょうか？私…私、どうしても会いたい人が！き、きっとお店に来るはずです！

えっ！？.…そうですか？うちにですか？と男は言う

え…えっと…こちらが検索してみたら一番規模が大きくて…きっとこちらならあの人くるのです！

…そうですか.えー…まずは面接だけですからね、今日のところは後日連絡しますから、一旦お帰りください、と男は言う

…はい…わかりました.…まさこは少しがっかりしながら店を出て行った

男はまさこを見送ったあとに
すぐに電話した
あ、もしもしお嬢様ですか？平田です。お嬢様から先日依頼された例の主婦.…あ、はい、あの家を焼いて、男は例の国の労働場に飛ばした件のことです、実はつい今しがた面接に来たのです、はい、そうです、驚きました、しかも理由がある人がこの店なら来るはずだといいはるのです、ちょっと…気になりまして…あ、はい、一応入店させて様子見ます、…ただお嬢様、あの主婦かなり追い詰められているようで危ない気がします、…はい、わかりました。また詳細は連絡いたします、失礼します

男は電話を切り、あの女、とことん勘違いだな、あの男はもちろん日本にはいない、この店に来るはずなどない、何故思い込んだのだ？…変わった女だ…と一人つぶやいた

まさこは、これでとにかく入店さえできればいつか風俗好きな剛が来てくれる、会えるはず！と涙さえ浮かべていた



今日のやりとり
今日何色？
は？パンツ？うーん何色でもないよ

写真送付

何だ！何なんだ！？
えっ…それだけなん？（笑)