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16th Harumi Pier Part 4 蛭のように吸いついて

2020年09月14日 02:05

16th  Harumi Pier  Part 4  蛭のように吸いついて

蛭のように吸いついて
クンニリングスを続ける
こちらの
口を
舌を
奥へ奥へと誘い込んでゆく女性器

強風を受けて影を揺らす水銀灯の光と
消し忘れていたスモールライト
ほのかに浮かび
妖しい動きを繰り返す
全身濡れねずみの二つの裸体
激しく続く淫行と
風音をかきわけて響く叫び声は
すさまじいまでの興奮を呼ぶ。

女は何度も何度も果てまくった。
こちらは歯を食いしばりながら射精をこらえる。



「舐めて。舐めてええ。まんこ舐めてええ。」
「そう。そうよ。そこ。そこ。」
「ああああ。またイク。イクうううう。」
「うわあああ。イっちゃうよおおお。」
果てがなかった。
何度でも達し
何度でも求めてきた。
こちらの佇立も臨界点に達して
沸騰し始めている。
多分かなりの量の先走りを垂らしているはずだ。
こんな場所の
こんな体勢でなかったら
とうに舐めあいの形になり
愛液を舌ですくいあげ
先走りを舐めとらせた後
たまらず挿入して
クライマックスを迎えていたに違いなかった。
だが、ボンネット
半分ひっかかったような体勢では
挿入したくてもできるような形ではない。
自ずとクンニリングス
時間をかけざるを得なかった。
まして暴風雨を浴びながら
全裸での行為だ。
いやでも激しい興奮を呼び
そしてそれが持続した。

突然、女が耳元でわめいた。
「ねえ。ライト。ヘッドライト。」
すぐに意味がわかった。
この立ち回りに
もっと舞台照明がほしかったのだ。
揺れる街灯の灯りだけでなく
もっと痴態が見えてほしかったのだ。
すばやくドアを開けて
雨が入り込まないようにしながら
ライトノブをONにする。
まぶしかった。
激しい雨が二条の光芒のなかに
銀色の線となって浮かび上がる。
路面の反射を受けて
風にかき乱される女の髪が
ギリシャ神話のあの蛇の髪の魔女
メドゥーサのように
不気味に膨れ上がり
わらわらと妖しく
淫靡に動く。
みとれながら、その魔女の元に戻ると
雨、風、あらたに強烈な光を浴びながらの
フェラチオの返礼が待っていた。

M字型に開脚してしゃがみ
左手で佇立の根元をささえ
右手で自らのクリトリスを撫で回しながら
ペニスをがぶりと呑み込む。
ペニスにねっとりと舌を這わす。
ペニスをじゅるじゅると吸いこむ。
ペニスにちくちくと歯を立てる。
ペニスにべったりと唾液を塗る。
雨がはげしくなかったら
しゃがみこんだ足元のアスファルトに
大量の愛液をぼたりぼたりと
垂らしているに違いなかったが
残念ながらその光景
見ることが出来なかった。
「おいしい。おいしい。」
「これすきなの。すきなのよお。」

ボンネットに手を突いて尻を突き出し
舞台でスポットを浴びる
ストリッパーのように
クネクネと振る。
背中から尻の割れ目に雨が流れ込み
アヌスを激しく愛撫する。
薄めのヘアが風にそよぎ
ヘッドライトからの逆光にキラキラと光る。

突進するかのように
これまた先端から雨が垂れる
ずぶぬれの佇立を
ずぶぬれの女性器
差し込んだ。
突いた。
かきまわした。
濡れた肌で何度か滑ってしまったあと
ようやく背後から乳房がつかめた。
突き出される尻に
くい打ちのように
打ち込まれるペニス
ぐっしょりと雨を吸い込んで
濡れそぼった髪を
口でくわえながら
腰をゆすって送り込む。
「あああ。おまんこいい。まんこいい。」
「イク。イク。」
「ね。ね。イッチャウの、あたしイッチャウの。」
「うううう。まんこが。まんこがあああ。」
ちんちん。すごい。」
「こわれるよう。こわれちゃうよ。」
「ぎゃあああ。」

雨とは違う液体が
じゅるりとあふれ出し
ペニスをぬるく包み込む。
両側の陰唇がまた蠕動を繰り返す。
異常な興奮だったから
わずかの時間なのに
すさまじい昇りつめ方だった。

一瞬取り残されたかと思った。
頂点が同期しなかったかな、と思った。
いったん絡みをほどいたあと
ずるずるとしゃがみこんでしまった
かのように見えたからだった。
だがそれは間違いだった。
「もっと。もっとほしい。」
「もっとおまんこ狂いたい。」
そういいながら性器で雨を受けるかのように
仰向けになって全裸の股を広げた。

ざあざあと雨が奔流となって流れている
アスファルトの地面の上で…

(続く)


16th Harumi Pier Part 5

身体をつないだ殆どの女性
なぜか性に奔放だったから
オナニーをすることに何の抵抗も示さなかった。
最初は「しないわよ」と笑っていても
徐々にたかまりだすと股の奥を晒しながら
真剣に卑猥なショウを見せてくれる。
時には戸外で。
たいがいはベッドの上で。
ソファの上で。
浴室で。
シャワーヘッドを上向けにして
片足を浴槽の縁にかけて
大きく性器を晒し
激しい勢いで、あるいは
触るか触らないかの弱い水勢で
クリトリスに刺激を与えながら
自らの指で激しく果てたりもした。

いま激しい雨がシャワーの代わりになっている。

雨水が音を立ててかなりの勢いで
歩道わきの下水溝に流れ込む地面の上で。
豪風に揺れる水銀灯の明かりが
舞台のように浮かびあがらせている地面の上で。
乱れながらともされたヘッドライト
スポットライトになっている地面の上で。

全裸の女が大きく股を広げて
クリトリスシャワーを当てるように
腰をくねらせては性器を突き上げている。
異常な状況がもたらす、その性感
どくどくと垂らす愛液
ざあざあの雨に混じらせているに違いない。
さらには潮を噴き出したり
そのままの形で放尿しているのかもしれない。
無理やりに状況設定されたAVでも
ここまでの強烈な視覚からの刺激は
おそらくないだろう。
あまりの壮絶さに思わずわれを忘れて見いってしまう。
天を突く佇立からは
先走りが雨と溶け合って流れだしている。
そして、女がわめく。
雨に向かいあった性器をかき回しながら
「来て。来て。」
「入れて。いれてよお。」
「刺して。刺して。おちんちん。ちょうだあああい。」
「ねえ。まんこにいい。」
雨音をしのいで
風音をしのいで
淫語が響いた。
なぜかエコーのように頭に響くそんな言葉に
吸い込まれるように
女の身体に覆いかぶさり
ぶすりと挿入した。
体位そのものはごく普通の正上位
だが状況は発狂するかと思うくらいアブノーマル
激しく挿入
激しく腰を使う。
こちらの後頭部を
こちらの背中を
こちらの尻を
容赦なく雨が愛撫する。
ざらつくアスファルトが膝にいたい。
おそらく女の背中をも
紙やすりのようにこすっているだろう。
だが
それとても快感だった。
二人とも。

速い。
達するのが速い。
つらい。
射精をこらえるのがつらい。
「いい。いい。すごおおい。」
「こんな。こんな、まんこ初めて。」
「来る。来ちゃう。狂っちゃう。」
まんこが狂うよおお。」
ペニスが生ぬるい液体に
じゅくりと包まれ
それが蠕動に取り囲まれながら
奥へ奥へとひきづりこまれる。
亀頭が、ざらざらと
粒だった感触に触れる。
射精促すかのように性器全体が
引きつったような動きをするのだ。
快楽の頂点を先延ばしするために
腰の動きを少し緩め
口の中に唾液を送り込む。
歯と歯がガキガキと
音を立ててぶつかりあう。
舌と舌が、二匹の蛇のように絡み合う。
唾液唾液が交じり合って
濃度を二倍にする。
この試みでも射精をこらえるのは難しかった。
だから…
身体をつなげたまま
アスファルトの路面の上を
ごろごろと転がった。
上になる。
下になる。
男にとっては時間稼ぎ。
女にとっては新しい刺激。
「ああああ。こんな。こんな。」
「こんなところで。こんな道路の上で。」
「こんなおまんこしてる。」
「奥に。奥に。もっとちょうだい。」
「さしてえ、ついてえ。」
「かけてえ。」
「ぶちこんでええ。」
女が上になったところで
ようやく体勢が決まった。
終息が近づいてくる。
雨が女のアヌスを撫で回したらしく
激しいシャウトが始まり
その言葉を発することで
さらにたかまっていくようだった。
「ねえ。ねえ。雨が。お尻舐めてる。」
「感じる。感じる。まんこお尻も。」
「ねえ。頂戴このまま中に。」
「いいから。なかにい。」
「頂戴。頂戴。かけてええ。」
「ああああ。イって。イって。いっしょにイって。」
がばっとこちらの上に倒れこんでくると
こちらの胸で乳房をつぶすような
ものすごい力でしがみつき
そのままペニスを閉めあげてきた。
この段階でもはや我慢はならなかった。
収縮を続ける性器の中に
どくどくと放った。
どくどくと放った。
どくどくと放った。
「あああ。わかる。わかる。」
「出てるう。あああああ。」
まんこに。まんこに。」
「い。いくううううう。」
射精の途中で完全に飛んだ。
女だけではない。
こちらも飛んだ。
風雨を全裸の身体で受けながら
ふたりとも石像のように動かなくなった。
とてつもなく卑猥な形のまま動かなくなった。
精液愛液をつながった部分から垂らしながら。
吸いあう口元によだれをたらしながら。
そんな体液を雨で洗い流しながら。
ふたりとも飛んだ。
プールの中での交合のように
びしょぬれの二人の身体を
さらに豪雨が濡らし続け、
濡れて重くなったはずの女の髪を
それでも強風が妖しく撒き散らした。

動かない。
動けない。
動きたくない。
強烈な快楽の余韻は
夏の終わりのぬるめの豪雨・強風では
吹き飛ばすことは出来なかった…

(続く)

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