【お題日記】ちょっと自慢できるテク

正直テクニックなんてものは
持ち合わせていないと思う

そりゃ人体や心理的なものを深く研究して
協力者を多数募って
舐め方だの弄り方だのを
繰り返し鍛錬すれば

確率的に女性を悦ばせられることは
増えていくのかもしれない


でもね、そんなスキルを身につけたとして
ゴッドハンドとか
呼ばれるようになったとして

果たして何になるのだろうか

名声を得たいから？
多数の女性と関わりたいから？
自己満足のため？


僕はそれよりも
自分が大切に思う人に
最高の♂だと思われたい

他の女性がぴくりとも反応しなくとも
一人の愛すべき変態が
涎を垂らして失禁してしまうような
セックスができる男でいたい


相手に対しても同じことで

誰でも1分もたないフェラとか
誰もが振り返るような美貌とか
セクシーな腰使いとか

そんなものは全く求めてないのよね


それよりも
誰にも共感してもらえないような性癖や
日常の何気ないやり取り、
肌を合わせた時の一挙一動の中から

どれだけ
「この愛しい男をどれだけめちゃくちゃに
壊してやろうか」

「女の子のように喘いでるところが見たいから
はてさてどんなことをしてやろうか」

「そのあと、どれだけ変態で
狂ったことをして私を壊してもらおうか」


そんなことを毎日考えて
股をグズグズにしている人と
大切な時間は共有していきたい


この世に生を受けてから
土に還るまで
結ばれる異性なんて限られてるし


ましてや、こんな拗れた性癖で
構成されているような男を
最高と言ってくれるような人なんて
普通に考えて
いるとは思えないのだから


敢えてテクニックと呼ぶのなら
その女性を悦ばせるテクニックを
とことんまで極めたいと思うのです


だから、貴女が何を欲しているのか
何に一番興奮するのか
どこをどう弄られ、しゃぶり回されたら
汚い声で鳴いてくれるのか

その一挙一動を脳に刷り込ませたいから


涙と体液塗れで
見るも耐えないくらいに
醜くなった姿も

欲情し、汗にまみれて
饐えた匂いを発する
性器もアナルも脇も足の裏も

隠さずに
むしろ見せつけ
押さえつけて嗅がせて欲しい


他の人が見たら
腰を抜かしてしまうような下品な行為


例えば
ホテルに入ったら鞄を投げ捨て
一目散にパンツを脱ぎ
陰唇がよじれるくらい開くその姿

近づけた頭を
その両足で手繰り寄せ
自ら腰を振り擦り付ける姿

ディルドを直腸までねじ込まれ
痛みと快感でのたうち回り
嗚咽のような声を上げ果てる姿

電話の向こうで
ぐちゃぐちゃと音を立てながら
男の一言一言で呻き声を上げ

「いきたい、いきたい、、、」
と連呼するそのど変態さ


その全てを
僕は目と耳と鼻、
脳に焼き付けているのです

何度でも何度でも
自慰に耽ってしまうほどに


そして肌を合わすその時には
記憶も溜め込んだ欲も
全てを貴女に注ぎ込むつもり


そしてそのセックスで刻んだ記憶は
また二人で温めて、
ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて、
その次のセックスまで育てていきたいもの


そうやって
二人のセックスを最高のものにしようと
常に考えていられるのが一番

誰にでも通じるテクニック
なんてのがあるとは思わないけど

そんなのいらない