包茎は嫌ですか？

彼女ができました。
けれど、セックスをしていません。
というよりも恥ずかしくてできませんでした。

ひとえに男性器に自信がないからでした。
勃起したときの大きさは恐らく平均的なサイズか、少し下回るぐらい。
そういう恥ずかしさもありましたが、最大のコンプレックスは包茎であることでした。
平常時は先端まで完全に包まれている上に、皮の先がびろびろと伸びています。
大きくなってもまだ皮が被っていて、手で引っ張ってようやく剥けた状態になります。

そんなお粗末なペニスを見せたら、はたしてどう思われるのか。
蔑まれるんじゃないか。
嫌われるんじゃないか。
大人になれば包皮が剥けるはずなのに、自分は子どもみたいな状態のまま。
もしかしたら重大な欠陥があるのかと思い悩みました。
否定されるかもしれないことがとても怖くて、包茎が恥ずかしくて、とても踏み出せませんでした。
もしかしたら彼女はそんなこと気にしなかったかもしれません。
自分がどう思われるかばかりを悩んで、セックスを求められないことについて彼女がどう感じているのか考えもしませんでした。
結局、何もできないまま別れました。

セックスをしたいけれど、包茎が恥ずかしくてできなかった。
コンプレックスに負けた、高校生の頃の思い出です。