（先日の続き）Hｼﾘｰｽﾞ★④坊ちゃんはＬＤなのか、、、

むむ、もしかしてＦ村さんの坊ちゃんは、、、

Ｆ村さん：「あの子は漢字がほとんど読み書きできないし、アルファベットもそう。国語や英語の教科書に何が書いてあるのかがわからない状態のようです」

やっぱりＬＤ（学習障害）か。

私：「たしかにそれではこれからが困ります。簡単な漢字も読めないのですか？」

Ｆ村さんは言いにくそうに間をおいてから話した。

Ｆ村さん：「先生が、クラスで作成した社会見学感想文集を見せてくれたのですが、、、」
「息子の文はすべてひらがなでした。『大きい』や『行きました』、『学校』すらも」

さぞかし読みづらい文章だろうなぁ、、、と想像している場合じゃない。

私：「簡単な漢字から読み書きしていったらどうですか？市販の参考書をテキストにして」

Ｆ村さん：「そういう話を息子とできたらいいんだけど、それもできなくて」
「息子は中学を出たらどうなるんだろうかと不安にもなります」

なんだかＦ村さんの口ぶりは他人事みたいだ。貴女の息子でしょうが！

Ｎ山さん：「Ｆ村さん、ホント、今のうちにある程度の読み書きができるようにしておいたほうがいい。それだと履歴書もまともに書けないよ」
「ＮＨＫで見たんだけどね、50代でそういう人がいてずっとすごく苦労したって話をしていた。知人の紹介で履歴書なしで入社したものの、伝票に何が書いてあるのかわからない、お客さんの家の表札も読めない、息子さんもそうなる危険性大だ」

ＬＤは現在では相談所などもある。決して珍しい事でもない。Ｆ村さんの坊ちゃんもそのうちのひとりというわけだ。
そうだ、Ｆ村さんのご主人は坊ちゃんのＬＤをご存知なのだろうか？

私：「Ｆ村さん、ご主人は坊ちゃんの状況を知ってらっしゃいますか？」

Ｆ村さん：「いいえ、先生との話は私だけで。主人は何も」
「いずれ主人には、『進学が難しい』と伝えないといけないんですけど」

ご主人、現状を知ったら驚かれるだろうなぁ。＞＜

Ｎ山さん：「進学しなくて就職としても弊害がありますよ。今から何か月かだけでも基本的な学習したほうがいい」

Ｆ村さん：「私もそう思うけど、どこから手をつけたらいいのやら」
「息子は漢字だけじゃなくて、アルファベットも読めないし、掛け算割り算もできないみたいなんです」

Ｎ山さん：「えええ～（＠Ｏ＠）」

私もえええ～（＠Ｏ＠）と思った。

私：「という事は、九九ができないって事ですか？」

Ｆ村さん：「そうです。小学校の低学年からつまづいているようなんですよ」

（後日に続く）