趣味は読書、僕はろくでなし？

僕は、一人暮らしが長く、ほとんど自分のことばかり考えて生きている。当然、利己的だ。しかも、薄給だから、毎日やりくりのことばかり考えて生きている。
今日、電車を降りて改札を出て、地上に向かうエスカレーターの列に並んでいた時、後ろから若い目の不自由な女性が、白い杖で前を探りながら、僕の横をすり抜け、下りエスカレーターに向かって行った。思わず僕は、「そっちじゃない」と言っていた。
そして、彼女は僕の前に乗った。エスカレーターを降りる時も、終わりが近いことを教えた。
別に優しいわけでは、決してない。ただ、危ないから、教えただけである。この感じが、分かってくれる人は少ないか、一人もいないかもしれないけれど。
事実、他人の幸福よりも、不幸話の方が興味深いし、人の悪口が好きである。
ケチなのに、公園などで、パンなどを食べている時、鳩が寄って来ると、少しパン屑などをやっている。
人間には、誰かに何かを与えて、自分が喜ぶ心理があると思う。僕は、自分が嬉しいから、時々気まぐれに親切を行なうのだろう。全くの自己満足で、偽善である。