- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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打算-18/決断
2010年07月11日 00:10
その日、男は外国からの顧客の予約でホテルに来ていた
玄関から中に入ろうとした時、常務の姿が目に入った
挨拶をしようと一歩踏み出した時、連れが居る事に気付いた
それは見間違う筈も無い、中田課長の奥さん
一瞬訳が解らず躊躇したが、馴れ馴れしいその二人の態度で直ぐに理解した
「そう言う事か」
「それで次長を飛び越え、シンガポールか?」
横の壁で下を向くと、携帯を取り出し、3度シャッターを切った
有り難い事に車の音が煩く、シャッター音は消されていた
予約を済ませロビーに座ると携帯のファイルを開けた
少しボケてはいても顔が見分けられる
ホテルのネームプレートも読み取れる
「これは価値があるのか?」
「どう使えば一番いい?」
「常務にそれとなく伝える?」
「いや、あの大野なら脅迫と受け止め、逆効果になりかねない」
「さあ、どうする?」
課長の奥さんは社内でも評判の女で、誰もが飲めばその話をする
「抱けるものなら・・・あの奥さん」
「取り敢えずは、させて貰うか?」
「あとは常務をどうするかだ」
大野は会長と社長と同じ大学で学部も同じ
今は常務取締役だが、この秋には専務で、次の社長になるのが決まっていた
「出世に繋げないと・・・」
そう男は考えをまとめ様とした
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「取り敢えず会ってみよう」
「ひょっとして、会った日に身体を求められる?」
お金ではないと書いてあったからには、それしか奈々子には思い当たらない
「どうしよう?」
「抱かれる?拒否する?」
大野と続けるには、仕方が無いかも知れない
昔の様に、ネガを寄越せと言っても仕方が無いのは分かっていた
携帯のファイルを消しても、パソコンに送っている筈
身体を求められれば与えればいい
抱かれている間、彼の事を想っていたらいい
奈々子はそう決断するのも早かった
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このウラログへのコメント
抱きたいって男性に言われるのも嬉しいものよ
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