蜜懐-29／企み

直哉が３泊で出張になった最後の夜
「お義父様、プレゼントが欲しいんです」
「明後日、誕生日だな、何がいい？」
「・・・・・」
「どうした？言ってごらん」
「・・・赤ちゃん」
「えっ？私の、と言う意味か？」
「はぃ」
「・・・・・ああ、美菜子が欲しいのなら」
「あー、良かった」
「最高のプレゼント・・・私にとって一番のプレゼント」

「しかし、直哉の子供として、だな？」
「はい」
「分かった」
「すぐに仕込もう」
「無理だわ。ピルを飲んでたから」
「あぁ、そうか」
「今夜から飲むのを止めます」

「しかし、直哉とも巧く遣らないと」
「えぇ、彼とは何時もコンドームですから」
「うーん」
「週に一度、検査キットでチェックすれば分かるけれど」
「彼とはその後でするとしても、生では出来ないし」
「破れた事にするか？」
「外したあと、針で穴を開けます」
「上手く芝居が出来るか？」
「一生に一度の大芝居です。必ずします」
「うん、それで行こう」


その夜のセックスは、二人とも何時もより激しかった
美菜子は何度絶頂を迎えても、足らない様に求めた
「もっと、もっと欲しい、貴方が欲しい・・・イクー」
「あぁー貴方のが欲しい、イクーあぁー」
疲れて寝てしまったのが４時だった
今は手と脚で抱き付いたまま、寝息を立てている
先程あんなに、恐ろしい企みを話し合ったのに
可愛い顔をして寝ていた
真冬だというのに、全身にうっすらと汗を掻いている
男は起こさない様にベッドから出るとトイレに入った
タオルを湯で絞り戻る
顔を拭き、胸・腕・腹・背中、それに脚も拭いてやる
もう一度絞って、自分も拭いた