蜜懐-22／勃起

前に顔を埋めると、ハアハアと大きな息
ここで起きて出してしまいたいのをグッと我慢した
ゆっくりとお尻を上げ、舐める
ティッシュでは無い
ああ、濡れタオルか
綺麗に拭くと頬を撫で、音を立てずに唇にキスをして出て行った
本当に惚れているんだ
とまた考える男
二回りも上の男の何処が良いのか？



男は女房を癌で亡くして７年が経っていた
愛していた
しかし、美菜子は可愛いと思った
いや、愛して来ていた
息子に悪い、申し訳が無い
しかし、もう戻れないと思った
戻す積りも無いと考えた
それ程素晴らしい体だ
性格もいい

最初に見た時の事は、今でも鮮明に覚えている
レストランの私達のテーブルに優雅に歩く姿
決して美人何かじゃ無い
歳は２７歳だったが、落ち着いていた
それよりずっと上に思えた
目が離せない
勃起してしまった
体なんて見ていない
顔しか見ていなかった
帰る時、初めて気がついた
素晴らしい体つきに
息子の嫁でもいい
毎日一緒に居られる
それだけでいいと思った
なる様になれ、と何時もの楽観論が出てしまった




今年も宜しくお願い致します
皆様にとって幸多き年であります様に

　　　　　　　　　　　　　・・・・・紫野京介