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覚書5

2006年03月07日 23:23

はい、昨日はごめんなさいでした。来てくれた人たちありがとうございまーす。
じゃあ続きね。


ひとしきり泣いた後、あたしは何も言わなかったし、彼も何も言わなかった。冷蔵庫からアクエリアスペットボトルを渡してくれて、それを飲んだ。
「俺はお前が大事だから、話せるときに話して。傍にいるから」って言われて、また泣きそうになった。
でも、その時彼の携帯が鳴った。彼女からの電話だった。
あたしは居た堪れなくて、彼に口だけで「帰るね」って伝えて部屋を出た。彼も口だけで「ごめん、メールする」って言った。
知らない場所だったけど、バスに乗って街中まで出て、それから家に帰った。
散々泣いたせいでマスカラが酷くて、あたしはずっと俯いたままだった。

その夜のメールで、あたしは彼と小さな喧嘩をした。
あたしがセフレと遊んでるんだーって話を打ち明けてたら「何で自分大事にしねぇの」って怒られたからだ。
勿論、そんな言葉にキレたあたしが悪い。彼はあたしの事を「大事な友達」だって思ってるからこんな事を言ったのだ。でもその時のあたしにとって、それは最悪の言葉だった。
『あんたが好きだから、紛らわすためじゃん!』なんて、言えたらよかったんだけどあたしには言えない。折角彼女とうまくいって、幸せにしてる彼を崩すなんてできない。
告白してしまえば、今の位置すら失うことになるのがわかってる。あたしは、友達としてだって彼から離れたくなかった。恋人になれないなら、せめて一番大事な友達だって言ってもらえるような関係になりたかった。代わりのない存在に。
あたしは「関係ないじゃん。ほっといて」とだけメールを返信して、そのまま寝てしまった。昼間に泣いたのもあって、ベッドに突っ伏せばすぐだった。

朝起きると彼から少し冷静なメールが来てた。
最悪なあたしの態度に怒ることもなく、すごくすごく優しいメールだった。

「昨日はごめん。でも、俺はキョウコには幸せになって欲しい。お前がいい奴なのはわかってるから、絶対いい奴もすぐ見つかる。お前の幸せのためなら俺にできる事は何でもしてやるから」

…最悪だ、最悪だ、最悪だ。
そう思った。
あたしの幸せは、こんなメールを送ってきた彼にしか叶えられないのに。「いい奴」なんていらなかった。そんな相手はいらない、彼だけ欲しかった。こんな言葉をくれるから、諦めきれないで、苦しくてしょうがないのに。
あたしは泣いた。苦しさと、やるせなさと、それでも溢れる喜びで。


まだ知り合ってから一ヶ月も経ってなかった。
それでもこんなに彼が好きで好きで、しょうがなかった。

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