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過敏すぎる子・参

2008年10月10日 14:25

そして金曜日が来た

彼女は月曜に有給を取ったとのことなので

わたしも土曜は出勤にし 月曜に有給を取った

とりあえず来るものは拒むわけにはいかない



*注 以前書いた『超馬鹿女』と彼女の行動はダブりますが

当日 連絡もなしにいきなり来た馬鹿女と

一応 事前に連絡をくれ 了承を得た上で来た彼女では

同じようで違うことを認識願います



仕事が終るとわたしは東京駅に向かう

そして彼女を拾い家路につく



「今週はやつは行かなかったんだ?」

「来るって言ってたけど 親戚の用事って言っておきました」

「ほう、やつがよくでしゃばらなかったね」

「うちの親とは仲が悪いですから」

なんとなく 怜の親と対峙しているアキラが思い浮んだ

えらそうに娘と付き合ってやってるぜという態度の彼が想像出来る

「やっぱり 高圧的な態度取ったんだ」

「それだけならいいんですけど、、、、」

「他に何か?」

「わたしを女にしてやったみたいな事も言い出すから、、、」

「は?」

「それでお父さん怒って、、、」

「ふむ」

「ふしだらな馬鹿娘がって殴られて、、、」

「あの馬鹿、空気読めって」

「もう 家にも居づらくて」

「なるほどね」

アホとは思っていたが 予想の上をいく男だと思った

「夕飯は食べた?」

「はい 新大阪で食べて来ました」

「そうか この後 ちょっと飲みに行こうか?」

「えっ 飲みにですか?」

「まあ 軽く飲んでカラオケでも歌って」

「もしかして やがみさん行きつけの店ですか?」

「そうだよ」

そして 飲み屋にいく

幸か不幸かベストメンバーが揃ってる

かなりな盛り上がりに 怜も楽しかったようで安心



面白いとこですね あんなの初めて」

「かなりなメンバーが揃ってるからね」

「ちょっと飲みすぎたのと笑いすぎて疲れちゃった」

「あ、遠方からだしね」

玄関で 彼女がよろける

支えるように抱きしめる

細く華奢な身体 それでいてアキラが自慢している

身体に不相応な胸 無防備な表情

困ったことに ツボにはまった

彼女の身体が重くなる

よほど疲れてたのだろう 彼女はいつの間にか寝息を立てていた

わたしは 彼女を抱きかかえ二階の寝室へ運び

ベッドの上に寝かせ毛布をかける

寝てしまっては何も出来ない

少し残念な気分と 少しホッとしながら

ベッドの横に布団を敷き 眠った

そして 翌日 寝ている彼女メモを残し会社へ向かった

昼休み サンドイッチを買い家に戻ると

怜はまだ寝ていた

時間いっぱい眺めて起きそうにないので

メモサンドイッチを置いて会社に戻った



そして夜10時頃 帰宅した

信じられないことに怜はまだ寝ている

メモサンドイッチもそのままな状態から

一回も目覚めることなく寝ているらしい

よほど疲れが溜まっていたのだろう

起こすのも可愛そうなので そのまま寝かせておくことにした

やることもないので そのままわたしも眠りについた



12時頃 泣きそうな声に目が覚める

ベッドの上で怜が電話をしてる

「だから、、親戚が来てて、、、えっ親戚とどっちが大事?」

会話から 電話の相手が誰かは容易に推測できた

しかも やつの声はでかいから聞こえる

電話が終わりベッドの上で泣く怜に声をかける

「あまり 考えすぎないように」

「やがみ、、、さん」

「やつの声 でかいから聞こえた」

「わたしは どうしたら、、、」

怜を抱きしめる

「とりあえず 泣いておきなさい

泣き済んだら 食事でもしようか」

「はい、ごめんなさい」

泣き続ける怜の頭を撫でてやる

泣き止んだ頃 わたしの携帯にアキラから電話がくる

「やつだ」

「出てかまわないですよ」

場所を変えようとするわたしを怜は引き止める

「ここでかまわないですから、、、」

怜を抱きしめたまま アキラの電話に出る

「もしもし」

『あのよ 聞いてくれよ』

「なんだ?」

『怜のやつがふざけたことしてくれてよ』

「なにしたん?」

『今週 会いに行くぞって言ったら親戚の用事があるんだって』

「ふむ」

『ふざけてね?』

「は?」

『俺が会いにいくんだぞ、親戚なんかほっとけ思わね?』

「そうもいかんだろ」

『俺より親戚が大事なんかよっておもわねえか?』

「それ 極端すぎるだろ」

『今週会えないと次は再来週なんだよ 一ヶ月会えないんだぞ』

「でも 毎日電話とかしてるんだろ」

『電話じゃ 出来ねえだろうが』

「お前 身体目的で付き合ってるのか?」

『そうじゃねえけどよ やれなきゃ彼女の価値ねえだろ』

この言葉が怜にも聞こえたらしい

うずくまって泣き声を押し殺している

「なんにしろ お前 一晩 頭冷やせよ」

『でもよぉ』

「いいから頭冷やして考えろ 切るぞ」

わたしは電話を切った 

怜を見る

彼氏から えっちするしか価値ないような事を言われた女

正直なところ 誰かに抱かれろと煽ったのはわたし

そして その相手に彼女が選んだのがわたし

それでも 迷ってはいた

昔の 逃げ出してきた時代に戻りそうで

それは避けたかった 避けたかったが

そういうわけにもいかないようだ

怜を寝かしつける わたしも寝る

そして 起きたら わたしは彼女に応えよう

そう覚悟を決めて 眠りについた

このウラログへのコメント

  • うさぎ 2008年10月10日 21:08

    莫迦でドの付く阿呆な男にムカムカ(`皿´)

  • ゆうこ^-^ 2008年10月10日 21:26

    う~ん…私の表ログの馬鹿男に似てる…
    この男!イラつく(-"-;)

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