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ゼーランド日記(3) 35kmのサイクリング

2007年08月19日 12:05

ゼーランド日記(3) 35kmのサイクリング

2007年 7月30日 (月)

オランダは一概に平らな土地が殆どなのだが海岸が近いと砂丘があり古い砂丘には大木はあまり生えてはいないが草や潅木に被われているところでは遠くから見ると山脈のように見えることがある。 日頃山を見ることのない生活をしているとそのような山の連なりともみえなくもない砂丘が見えてくると逆に奇妙な気持ちにもなる。 それはひとつには、日頃住む国で見慣れない異国に来たような気持ちになることと、もう一つは多分見えている景色が本当の山脈であれば10km以上の距離を置いたものであるように見えるのが実際にはほんの数百メートル先の景色であることだ。 つまりはミニチュア版なのだが比べるものがなければ目の錯覚高山に見えてしまう、もしくは自分の記憶の慣れからかそう見てしまうからなのだろう。

そのような景色を片側に、それはつまりそのすぐ向こうには砂浜がありすぐ海である、ということなのだが、そしてこちら側には単調な農地がひろがりこの日はこれらの景色を縫って自転車サイクリングをすることにした。 町を出て砂糖大根玉葱、玉蜀黍、ジャガイモに小麦などが植わっている広大な空間を抜けてこの小さな半島の南東部を州都ミドルブルグを通ってもどるのが大まかなプランだ。

日頃使っている5段変速の普通の自転車だが坂のない土地自転車を漕ぐのは快適だ。 その分少しでも勾配があるとその抵抗が脚に感じられるのだがツールドフランスヨーロッパ中で人気があるように40代ごろまでには軽量ハイテクサイクリング車で100kmほどを練習に走るのは極普通のことであるし私の周りでも派手な競争用のユニフォームで音を立てて, のんびり走る我々のそばを矢のように走り抜けていくものが多いなか、われわれのようなのんびり型はほぼ年配の夫婦、もしくは年配のグループというところだ。 ここでは年代で言うとハイティーンから30代が欠落している。 逆に車、バイクの運転者の中心はゆっくりサイクリングから抜けているこの年代なのだろう。

こういう田舎でいいのは町をでると喧騒が一気に消えて綿雲が青空に浮かぶ下、草木を渡る風の音か遠くで穀物を収穫するコンバインのかすかなエンジン音ぐらいな物音しかない。 ほんのたまにしかサイクリングする人々も通らず5−7km間隔で通過する村にしても必ずしもカフェーがあるとは限らずゼーランド州がコースにしたサイクリングルートの案内図を見ながらその辺りで唯一軒のカフェで簡単な昼食をビールで摂った。

その後、軽い疲れとアルコールが入った体を軽い追い風に押されるとあちこちに見られる灌漑用の風車が素早く後ろに流れ去る。 

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