- 名前
- ヴォーゲル
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- 年齢
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- 住所
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- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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ゼーランド日記(1)出発と到着
2007年08月17日 03:45
http://www.vvvzeeland.nl/index.php/?url=/plattegronden/walcheren/&lng=en&zoek=
2007年 7月28日(土)
オランダの中でもゼーランド州は文化、歴史的に重要な場所である。 そもそも地面が低く何世紀も前にまだこの地方がさまざまな島から出来ていてベルギー、オランダ、ドイツやヨーロッパ内部にかけて水上交通の要所であったことはローマ時代やそれを覆うケルト文化からもじゅうぶん証明されており、まだアムステルダムの町が築かれていなかった頃にもう既にこの地方の町々は栄えていたことでありここではここからベルギー、フランスと続く中、南部ヨーロッパの香りをはっきりと残している。一方、新しくは第一、第二次世界大戦の戦禍、戦後の洪水の惨禍の影をも落としている場所でもある。 けれど点々と州都ミドルブルグの周りに点在する町を囲む広大な農地はおだやかに穀物、野菜、花の下にそのような歴史をとどめていて表面はまことに長閑な土地である。
朝7時ごろ寝床に入り3時間ほどしか寝ていなかったためボーっとした頭で10時ごろに起き出して急いで荷物をガタガタと車に積み込み最後に自転車のキャリヤーに2台のせて家を出たのが13時すぎだった。 途中ロッテルダムを抜けているときにラジオの交通情報が入りあちこちで起こっている渋滞のニュースを伝えていて急遽方向をかえゼーランドに直接向かうルートをベルギー方向に転換迂回して途中のパーキングエリアで昼食をとり、その後のんびりとした高速道路を目的地ゼーランド州に走らせた。
古くから栄えた港町フリッシンゲンに借りていた家は昔年の栄光ある造船業のおかげで立てられた住宅街にあり、天井の高い部屋の多い昔風のゆったりしたものだが長年避暑に来ていたドイツ人家族の持ち家だったものを老人がその歳に勝てず手放したものをその隣人が買取りいわゆる家族用ペンションとして一週間単位で貸すということを始めたものだった。 改修するにしても昔のものを出来るだけ残そうというのか居間には昔のオランダ風に壁にはめ込んだようなカーテンで仕切られたベッドまであり、こういうことからでも他の町に出かけてその町のうちに住むという楽しみを満足させてくれることにもなっている。 家主は隣でぺディキュアの店を持つ180cmは軽くある奥さん夫婦のもので何かと便利だった。
二階、屋根裏の大きな空間に夫婦のダブルベッドに仕切られた小部屋が2つ、それぞれに折りたたみのベビーベッドまであるのだから子供たちにそれぞれ友達が来るとしても下の居間のベッドを加えても8人は暮らせる家だ。 早速荷物をそれぞれの部屋に運び込み荷を解いて散歩に出た。 この町には四半世紀以上前に来たことがありそのときは何時間かだけの滞在だったからかこの町の記憶がほとんどない。 知人に案内されその車で慌しく訪れただけだったのだろう。 ただ、対岸のオランダ領からベルギーを望む港の先端に立つ海の英雄ミヒル・デ ライター海軍提督の銅像は覚えていた。
いわゆる庶民の町を抜け海岸大通りを歩くとオノボリさん目当ての高層ホテルやレストラン、カフェーが並んでいたのだがヴァカンスの時期に入っているもののあまり人通りはなく少々気が抜けたようなところはあったものの喧騒が避けられてレストランにしても待つこともなくすんなりとヨットやクルーザーが係留している古くからの港の近くに子供たちの希望でイタリアレストランに落ち着くことができた。 大概ヴァカンスに出ると目的地へ到着の夕食と出発前日の夕食はレストランで摂る事になっているのだがこの時期は3時間ほどの食事を済ませても外はまだまだ明るいので食後の散歩は快いものだ。 特に食事でアルコールを摂ってその後車にも乗らずに歩いて海岸の大通りで涼しい海風に吹かれながら自宅に戻れるというのはいいものだ。
この日3時間だけの睡眠がたたったのか帰宅後11時ごろ床に就き翌朝、というより正午まで夢も見ずに眠った。
ウィキぺディアで見るとミヒル デ ライター提督の読みがこちらではとても通じそうにもないローマ字になっていて驚いた。 これじゃ「ゲーテとは俺のことかとギョエテいい」という川柳とおなじだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83
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