失ったもの、得たもの

久しぶりのログです。

実家の母親が目の手術を行う事になり、

その付き添いの為、数日間実家に戻っていました。

その間、合間を見て昔遊んだ海岸や街並みが見える場所などを廻ってみました。

そして自分が通った中学校の前を通った時、大切な場所が無くなっている事に気が付きました。

なんと、自分が入っていた水泳部のプールが無くなっていたんです。

夏の間は毎日何キロも泳ぎ、冬はプールの周りで厳しいサーキットトレーニングを行った、とても思い出深い場所です。

自分の青春の一部が無くなってしまった様な、そんな気がして、とても寂しく感じた事は否めません。

そのプールがあった場所。
そこには新しいテニスコートが出来ていて、テニス部と思われる生徒たちが、練習をしていました。

フェンス越しに眺めていると、不審者と思ったのか（笑）、部のコーチと思われる女性が声を掛けてきました。

私はこの中学校のOBで、昔ここにあったプールで練習していたんです。
と、話したところ、なんとその女性が、生徒たちに当時の話をしてくれ。と言うんです。

話の途中で分かったのですが、実はその女性、私の同級生の娘さんでした。

昔ここにプールがあって、コーチのお父さんと一緒に練習したんだよ。
と言うと、生徒たちは目をキラキラさせて、『うそー』とか、『水泳部がよかったー』とか言いながらケラケラ笑っていました。

無くなったプールが、私を同級生の娘さんと、テニス部の生徒達と繋げてくれたんです。

寂しく感じた気持ちを、新しく得た繋がりが埋めてくれた時間でした。

人は多くのものを失うけれど、それを埋める何かが必ずあると言うことを改めて感じた日です。