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ふるさとは、遥けき。

2017年07月31日 01:09

先日のドラえもん。
かわいそうなぞう」をからめた話だった。

戦時中動物園
獣たちを殺せ、との命令に、泣く泣く従った飼育員たち。


が、そこはドラえもん。
お得意のひみつ道具を駆使してゾウを健康体にし、なななんとインドの山奥へ飛ばしてしまった(;_;)


これを覚えたこどもたちに、本チャンの話をよみきかせたら、どんな反応があるのだろう。


「死ぬ」という概念が、ゲームなどの普及により、薄っぺらなものになりつつある。

戦争があった。
たくさんの人が 死んだ。

40代の私たちでさえ、すでに半分ぐらい、もやがかかった見えかたしかできないのに。



創作ではあるけれど、若者がたどった、戦争の意味。
生きたいと願いながらも、特攻で絶命した祖父の生きざまを、最後には真正面から受けとめることができた孫。


永遠の0」。





この作品は、はじめに漫画、次に映画、最後に小説、と見ていきました。

漫画は、原作の伝えたいところを切り取って強調していたところ、映画は、細部まで再現されていたところや、役者さんがたがみな役に入り込んでいるところが、際立って見えました。


写真もない、親戚もいない。奥さん(主人公の祖母)は亡くなり、手がかりは何ひとつない。


ライターの姉が、ネタにしたいからと取材を手伝わされていた弟(主人公)。


関わりがあった人の、その評価に一喜一憂しながらも、どんどん祖父に興味を増していく主人公。


話の中で、新聞記者が、「特攻は、現在のテロリストと同じだ。洗脳された、熱狂的な愛国者だ。遺書だって、勇ましいものばかりだ。」と言っていました。

「パイロットは、みんな志願兵だった。赤紙で召集されたのではない。特攻だって、志願だったのだ。」とも。


残された資料などからは、表面上は、そう読み取れるのでしょう。

でも、実際は そうじゃない。


熱狂的、狂信的な時代になっていったのは、右へならえが大好きな、マイノリティーが嫌いな日本人の気質だから。

勇ましい遺書に見えたのは、家族を安心させようとする、死にゆく者の最後の心遣い(この意見は、作品中でも出てきます)。


過酷な現場を幾つも経験しながら、生きて帰りたいと願っていた祖父。

教官になったが、教え子たちが次々に死んでゆく現実。

志願はしなかったが、とうとう お鉢が回ってきてしまった…。



操縦悍を握りながら、あれこれと思いを巡らす彼の姿は、どの作品でも、とてもていねいに描写されていました。


自分と同い年で、特攻で亡くなった祖父。
集まったエピソードは、祖父の半生を雄弁に物語る、パズルのひとつひとつのピースだった。



私のまわりでも、戦争のことを知る人は少ない。

学校などで、軽くは触れるが、所詮 テスト用の知識程度だ。


だからこそ、自分から進んで知ろうとしないと、自分で動かないと、きっと知りたいことは知らないままになってしまう。


8月15日は、花火大会…よりも大事な日なんだよ?


サイパンで泳ぐ?
ああそう。きれいだよね。
でも、戦争のとき、どんなことがあったか知ってる?


へー、沖縄に行くんだー。
6月の…?
23日…。あ、そう。

慰霊の日って言われてるんだけど、知ってる?



こんな話が、出なければいいな…。


すやすやと眠る子供を見ながら、そんなことを考えていました…。


今年もまた、8月が始まります…。


おやすみなさい。

このデジログへのコメント

  • 隆文 2017年07月31日 01:35

    僕の祖父も特攻隊でしたが地上無線部隊になり命拾いしました。
    遺品のアルバム、部隊の精悍な隊員や教官の殆どが戦死していました。
    ソ連軍とも戦った祖父、僕には戦争の話は一切しなかったな。

  • 善沢直樹 2017年07月31日 06:34

    私の叔父は二人も戦死しました
    シベリア抑留者の体験者の語り部の会にも入っています

    沖縄、サイパンでの悲惨な戦い、パプアニューギニアなどでも、激戦が
    NHKがビデオを発売していますが凄惨です

  • JJ自由時間 2017年07月31日 23:58

    今は亡き祖父が
    一度だけ引き揚げてきた
    「舞鶴に行きたい」と行ったことがありました

    多くは語りませんでしたが
    満足して帰ってきたことを
    思いだします。

    そう、8月ですね…

  • ぴよん 2017年08月01日 00:24

    > 隆文さん コメありがとうございました。

    図書館に行くと、ナゼか戦争に触れる内容の本を探してしまいます。消化不良の情報が多いからかな…?

  • ぴよん 2017年08月01日 00:30

    > なおぴーさん、コメありがとうございました。

    話を聞いて想像するよりも、見たままを見せてくれる映像のほうが、ガツンと来ますよね。苦しくなるぐらい。

  • ぴよん 2017年08月01日 00:35

    > JJさん、コメありがとうございます。

    神戸は、ナチスから逃げたユダヤ人が、アメリカへ向かう途中で、数多く寄港したそうですね。小説「少年H」で ありました。

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