- 名前
- けーでぃー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 49歳
- 住所
- 奈良
- 自己紹介
- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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ジェネレーションギャップ! 30年前の「男の子」は寂しい。
2015年12月12日 21:06
2014.11.22のログ、「男のロマンと女の食欲」と、
2014.11.01のログ、「秋を感じる、キック1発!」などで詳しく述べましたが。
私は子供の頃、妹と一緒に少林寺の道場に通って拳法を修行しました。
四十路となった今も、公園で一人、
ジャージにスニーカーの姿で練習しております。
で。
先日のことです。いつものように、黙々と突き蹴りをやってた私に、
小学生の男の子が二人、近づいてきまして。
「何やってるんですか?」
と聞いてきました。こんなことは初めてだったので、ちょっと驚きましたよ。
驚きつつも私は、即答しかけて。
「いや、もしかして」と思い直し、答えました。
「え~と。少林寺拳法って知ってるかな?」
少年たちの返答。
「知りません」
…………ぅあぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!(胸中にて嘆きの悲鳴)
あ~、はいはい、そうかもしれないと思いましたよ!
だから、即答しかけて「もしかして」が来たんですよ! 私の胸にも!
それにしてもそれにしても! そんなアッサリと! 「知りません」て!
私が、この子らぐらいの頃には!
「酔拳」とか「蛇拳」とか「木人拳」とか、そのものズバリ「少林寺」とか!
そりゃもう頻繁に、テレビの洋画劇場とかでやってたんですよ!
加えて!
テレビは一家に一台、ゲームは一日一時間、という時代でしたから、
夜になったら夕食後、家族でテレビを見るのが当たり前!
「全員集合!」なんかがその頂点でした!
だから、当時の小学生の男の子たちは、ほぼみんな一様に、
上記の映画群を見ており、そしてそれに憧れた!
そのブームに乗り、少年漫画でもあっちこっちで拳法ネタが溢れてた!
それが……あぁ……昭和は遠くなりにけり……
しかし、考えてみれば。
年月を経て、漫画やアニメや特撮のヒーローも変わりました。
汗水流して歯を食いしばって修行を積み、それで強くなり、
拳で殴られ、脚で蹴られ、己の血肉で戦って、舞う砂埃が汗で頬に貼り付く、
なんてのが減った。
ややこしい設定の超能力とか、便利な道具とか、
ゆるキャラみたいな可愛い動物とか、
そういうのを使って戦うのが増えた。
なんか、こう、あの。
全体的に、スタイリッシュ、とでもいうんですかね。
美しくなった。綺麗になった。ヒロインどころか、ヒーローがそうなった。
熱く泥臭い修行・戦いをしなくなった。ゼロではないにしろ、大幅に減った。
これは、単純な流行の移り変わりだけではなくて、
親が子供に対して過保護になったとか、
そういう親からのクレームを恐れて先生が生徒に対してビクビクしてるとか、
テレビや漫画での「暴力表現規制」が厳しくなったとか、
非常~にいろんな、重なり積もった要因があって。
そのせいでテレビや漫画から、世の中から、熱血肉体バトルが減って。
目にする機会が減れば、もちろん憧れる機会もなくなって。
で、武術そのものが子供たちから遠ざかった……ということなのでしょう。
それはそれで、世の移り変わりというもの。
是非を論じるつもりはありません。
が、個人的には、ちと寂しいなあと。
そんなことを思いつつ、少年たちに軽く説明した後、
私は練習に戻りました。
おっさんは、おっさんらしく。
昔を懐かしみ、熱血肉体バトルヒーローたちの雄姿を胸に、生きていきますよ。
キン肉マンに北斗の拳、聖闘士星矢やドラゴンボール、そしてるろうに剣心が、
私の憧れです……「無論、死ぬまで」。
☆☆一応、補足☆☆
中国の「少林拳」と、日本の「少林寺拳法」は別物です。
大雑把に言いますと、中国拳法の打撃技と、日本古武術の関節技とを
組み合わせて、殴り合いでも取っ組み合いでも対応できるようにと
創り上げられたのが、日本の少林寺拳法です。
このデジログへのコメント
ありましたね~少林寺拳法w
憧れて、見よう見まねでやってた男子もいましたよ
ジャッキーチェンもすごいなって思うし、少林サッカーもおもしろかったヽ(^0^)ノ
> はぎんちょさん
リアルとファンタジー、双方で魅力的。ですが今はもう……
ジャッキーも「カンフースター」から離れて「アクション俳優」になっていきましたし。
やはり寂しいですが、これも時代ですね。
能力者のアニメや漫画はすぐにインフレに陥るバトル漫画の欠点を補う者だけど、やはり努力と根性が欲しいよねー
子供はみんなジャッキーが大好きだった
でも、少林寺と少林寺拳法は別物だよね?
> とめおさん
はい。補足の通り、中国の嵩山少林寺と、日本の少林寺拳法は、交流はあれど別物です。
私は、私の中国拳法への憧れと、自国の武術への誇りを同時に満たせるもの、と受け止めてます。
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