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「希望の国」レビュー☆

2013年03月22日 23:47

夏八木勲主演他。それでも世界は美しい。突然おとずれた不安、痛み、苦しみ、別れ・・・ただ、愛するものを守りたい―酪農家小野泰彦(夏八木勲)は、妻や息子夫婦とつつましい日々を送っていた。一方、隣家の鈴木家の息子清水優)は家業を手伝わずに恋人と遊んでばかり。しかしある日、大地震が発生し、続いて原発事故が起きた。警戒区域が指定され、鈴木家は強制退避が命じられたが、道一本隔てた小野家は避難区域外だった。泰彦は、息子夫婦を自主的に避難されるが、自らは住み慣れた家に留まる。そんな中、息子の妻いずみ神楽坂恵)が妊娠していることが発覚する。その頃、避難所で暮らしていた鈴木家の息子恋人ヨーコは、瓦礫だらけの海沿いの街で、消息のつかめないヨーコの家族を探して歩き続けていた。はたして、原発に翻弄される人々に明るい未来は訪れるのか?これは悲しくて美しいどこにでもいる家族の物語。

6/10点!!舞台は、福島原発事故大地震から何年後かに、また大地震がきて、原発事故が起こってしまった長島県。園監督が、「悲劇を描かなくてはいけない。そうじゃないと、福島の人たちは案外楽にやってるんだなと思われてしまうから。」と言っていた通り、描かれているのは、悲劇です。でも、大地震原発事故(それも映画では2回目)となったら、悲劇以外有り得ない。だから悲劇を描くとか描かないではなくて、これで合ってると思います。2回目があるとしたら確実にそうなるであろう事を描いてると思います。それでも、悲劇で泣かせるのではなくて、夫婦や家族の愛の形をメインに描き、どこまでも愛で、悲しみや、切なさ、苦しみを表現するのは、流石だなと思いました。夏八木さんの演技が素晴らしいです。作中で、いずみが、放射能恐怖症で周囲からおかしな目で見られるけど、こどもがいたら、あの反応はむしろ普通だと思います。やっぱり日本人は危機感が薄いのではないかということも、言ってるのではないでしょうか。地震津波の激しい映像だったり、遺体や損傷した民家がたくさん出てくるわけでもなく、クラシックのゆったりした音楽が流れる静かな映画なのに、失うということの悲しさがずっしり伝わってくる作品です。「ヒミズ」に続き、またもや後から感情の波が押し寄せるタイプの作品で、後泣きです。2012年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2013年04月09日 00:58

    > GRAYさん
    はじめまして(^^)私もこの作品はDVDで見ましたよ。こちらこそよろしくお願いします。

  • S.K. 2013年07月29日 23:57

    昨日観ました。逃げた先でのガイガー・カウンターの反応がブラックに思えないのが空恐ろしかったです。

  • ユリ 2013年07月30日 00:23

    > S.K.さん
    他にも原発映画はたくさんあるのに中々公開されないのが現状ですよね。公開されないと伝わらないのにって思います。

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