昨日の続き

昨日は我孫子でから揚げそばを食べたところまででした。

我孫子を出て次のポイントとなるのは八高線に乗ることです。
八高線は八王子と高崎をつなぐちょっとローカル線です。

まずは入口の駅となる倉賀野を目指します。
高崎ではないのかという疑問が出るのですが、高崎－倉賀野は高崎線を走行することになります。
今回の大回り乗車では、重複乗車は不可なのです。
なので、倉賀野から八高線に入ります。

いざ、上野行きの常磐線に乗車。
運転席の裏にかぶりつきました。
新型電車になったスーパーひたちなどとすれ違いないがら上野を目指していました。

南千住を通過したころに今の計画では重複乗車になる部分があることに気が付きました。
日暮里－上野が重複していたのです。
危ないところでした。

無事に日暮里で下車し、京浜東北線で赤羽に向かうことにしました。
京浜東北線ホームに行くと、快速運転のため日暮里は通過してしまう時間帯でした。
しょうがないので山手線で田端まで行き田端から京浜東北線で赤羽へ移動完了。

赤羽では20分ぐらい時間に空きができました。
赤羽にはe-cuteという駅ナカ商業施設があります。
お昼時ということもあり、お惣菜屋さんにはリーズナブルなお弁当がたくさんありました。
これを買って列車の中で食べるのもいいかもと思いました。

そうこうしているうちに高崎線の高崎行がきました。
高崎線には何度も乗ったことがあったので、運転席裏でかぶりつくことはせずに、１両目のクロスシートに座りしばしの休憩（睡眠）をとりました。
籠原を過ぎたあたりで目が覚めました。
神保原に近づき降りようとした女性がドアの前に立っていました。

列車が停車、女性はドアが開くのを待っていたようであるが、ドアは開かずそのまま発車。
女性はドアが開かずに発車したことでパニックとなった。
すぐに運転席に行き抗議をした。
運転席には他の乗務員が乗っていたのでその方が対応していた。
他の乗務員が乗っていなかったら、この女性は列車を止めてしまっていたかもと思うとぞっとします。

この列車は車内保温のため、籠原－高崎間は手動（ボタンを押す）でドアを開けることになっていたのです。
手動操作については散々車内放送で説明をしています。
この女性は全く聞いていなかったのか、聞いても理解が出来ていなかったんでしょう。
ま、次の駅で降りて折り返せば済むことですがね。
列車数も多いから女性のダメージは少ないと思います。
この女性と同じような経験をされた方はいますか？

倉賀野に到着。
ここでは20分待ち。
ちょっと風が強かったですが、日向ぼっこをしながら列車を待っていました。
列車は１両で走行可能な気動車を３両つなげたものがやってきました。
隣の高崎駅が始発ですが、座席はほとんど埋まっていました。

といっても、私は運転席裏にかぶりつきなので関係ありません。
倉賀野を出て橋を渡った後に高崎線からの分岐がありました。
平面分岐ですが、まず高崎線の上下線の間にある退避に入り、さらに下り線をまたぎ八高線へ分岐していきました。
なかなかおもしろい形で楽しめました。

八高線は単線で倉賀野から高麗川までは気動車による運用。
久々に乗った気動車は加速字のエンジン音にがんばり感がある割には加速はのんびりしていて和みました。
先頭車の前よりには鉄っちゃんと思われる少年がいました。
彼が持っていた時刻表は「首都時刻表」(うる覚えです)でかなり読み込んでいるようでボロボロでした。
彼は時折私のところに寄ってきてかぶりつきたそうでしたが私に遠慮して前に出てきませんでした。

児玉を過ぎたところで、車内検札が来た。
無人駅が多いので不適正な乗車をされないように適正な乗車券を車内で販売するためです。
私の持っている乗車券は130円区間のもの。
乗車駅から八高線まで130円ではとても来れないです。

かなりドキドキしながら130円の切符を見せて、
「大回りで乗車しています」と伝えると、車掌さんは
「重複にしないように乗車してください」
とすぐに理解してくれました。
それに対し私は「ご苦労様です」とついつい発してしまいました。
これで、大回り乗車のお墨付きをもらった感じになり、自信を持って乗車し続けました。

毛呂を過ぎたあたりで、鉄っちゃん少年がまた寄ってきました。
携帯を構え前面眺望動画を録りたそうにしていました。
私はかぶりつきポジションを少年に譲ってあげました。
少年は携帯を構え一生懸命に録ってました。

同じころ一眼レフカメラを持った私と同じぐらいの方も運転席裏にやってきました。
車窓を撮ったり、列車交換で２分ぐらい停車した駅では列車の外に降りホームや列車を撮ってました。
カメラもデジカメになってきて気軽に出来る環境になってきたけど、なかなかまだ踏み切れないですね。

列車は高麗川で終点。
高麗川から八王子までは列車になります。
ここでももちろん運転席裏にかぶりつき。
ここで、運転席に運転業務に関する資料。

B5ぐらいの小さな冊子には「停止位置目標」の題名が付いた八王子電車区製のものと、Ａ４紙ファイルの電車のマニュアルをまとめたもの。
きっとこの運転士さんはまだ新米さんなんでしょうね。
私みたいのがかぶりつきで運転席の裏にいると緊張しちゃうかもしれません。
ま、これも試練として成長してもらいたいものです。

八王子に到着。
東京行の快速を待っている隣のホームには「快速むさしの号」が停車中。
むさしの号とか鎌倉号とか大宮から出ている快速は乗ってみたい列車です。
というのも、通常の営業路線ではなく、一部貨物線を経由するためです。
次回狙ってみたいものです。

さて、旅も終盤。
中央線で八王子から立川へ。
南武線で立川から降車駅へ。

さて、最後の関門の自動改札機。
切符を自動改札機に投入。
ピンポ～ン、バタン！

見事にエラーになりました。
９時に入場していて、出場は１８時。
130円区間を通常に移動するには時間がかかりすぎのためエラーになったようです。
駅員さんのいる改札で「大回り乗車」を伝え、重複がないことを確認され、解放されました。

15分程歩き寮に到着。
約10時間半の行程でした。
満足な旅でした。

ちなみに今回の行程距離(鉄道)は、385.5kmでこの正規運賃は7,670円です。
鉄っちゃんにとってはお得な乗り方ですが、一般の人にはお得に感じないんでしょうね。

長期出張中にもう一回ぐらい大回り乗車をしてみようかな。
今度は房総半島を一周してみたいです。

一緒に行ってくれる人いないかなぁ。


いないでしょうね。。。。