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「サラの鍵」レビュー☆

2011年12月12日 23:28

「サラの鍵」レビュー☆

クリスティン・スコット・トーマス主演他。少女は弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて―。1942年、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害。それから60年後、ジャーナリストジュリアクリスティン・スコット・トーマス)は、アウシュビッツに送られた家族について取材するうちに、収容所から逃亡した少女サラについての秘密を知る。サラが自分の弟を守ろうと、納戸に鍵をかけて弟を隠したこと。そして、そのアパートは現在のジュリアアパートだったこと。時を超え、明らかになった悲しい真実ジュリア運命を変えていくことになる―。

6/10点!!戦争による異常な悲劇と、悲しく壮絶なサラの人生を、生々しいくらいリアルに描き、観る者の心を捉える作品です。当時のフランス大統領が、フランスユダヤ人迫害をしていたと発言していたという事実に驚きました。戦争映画は、数多く観ても、どこかに新たな真実が転がっているものなので、出来るだけ観たいと思っています。でも、ジュリアの行動から生まれる「汝、隣人を愛せよ。」精神は、日本人にはピンとはこないのではないかと思いました。勿論、サラを匿った老夫婦のような行動は、私たちでもするでしょうし、自分の暮らす場所の歴史に疑問があったら、調べる事もするでしょうけど、そこから先の、相手がいる場合でも真実を暴くというのは、自分だったらするかなぁと考えると、疑問です。大きな代償の先に真実があるといいますが、自分以外に降り懸かる代償でも、真実を暴こうとするジュリアの行動には、少し考えなしなのではないかと感じました。義祖父が必死に隠してきた大きな事を、簡単に晒してしまうのは、義祖父母の今までの人生さえ崩す事になりかねません。サラの息子真実を伝えて、結果、ジュリアに感謝したから良かったものの、50歳にして自分のアイデンティティを左右される真実を前に、これからの彼の人生がおかしくなってしまう可能性も大きかったわけで、ジュリアの人生が変わるのは勝手だけど、周囲に対しては、慎重さに欠けるなと思いました。でも、深い悲しみの中に一筋の光が差すラストと終わり方はフランス映画らしく余韻が残って素晴らしいと思いました。多分、個人的にジュリアキャラクターが気に入らなかっただけで(爆)、サラという人物を浮き彫りにしていくストーリーは素晴らしかったと思います。2011年公開。

このデジログへのコメント

  • HIRO 2011年12月14日 14:10

    言わぬが仏のユリさんですね(笑)

  • ユリ 2011年12月16日 06:27

    > HIROさん
    場合によりますね。主人公が場合とか考えずに、「真実を知りたいの。」とか言って突っ走って、最終的にひとつの家庭が壊れたので、それはどうかなって思いました。

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