【魔法少女っ】47-1、変化する日常。

「それではお嬢様」
登校風景。サラが学校まで千歳を送り届ける。
いつもの光景だが、変化がある。
車椅子が松葉杖に替わった事だ。
立ち歩くきっかけを得たとはいえ、常人のように歩き回るにはまだしばらくの訓練と時間が要る。その間をサポートするのが松葉杖というわけだ。
「もちろん、つばさ号も常時待機させてます故」
車椅子も「便利な道具」として健在だ。
「おはよう～」
「おはようですっ」
「ぴよぴより♪」
茜と小春が合流する。
「う～。やっぱりあたしが小さい」
千歳が立つようになって、空間的に難儀するのは小春だった。車椅子はまだまだ必要になりそうだ。

「移動した？不思議な事もあるもんだ」
不思議の国の住人がよく言う。
だがクポーはオールコットが移動した件を聞いて驚きを禁じえなかった。
「クポーだけでなく妖精をサポートできるみたいやね」
「どうかなぁ。クポーとサラに限定されてる気がするですっ」
「まだまだ隠された力はあるみたいだね」
クポーこと久保田先生はオールコットを受領して、ロッカーに保管して施錠した。
今度は三人の生徒が見てる前なので確実だ。

続く！