【魔法少女っ】40-5、道化役

「お前は誰だっクポー」
「オラか？オラの名はレイチェルだ。レイチェル・カーソン。一応はワッフルの妖精だず。今は故あっで、人間の世界で、魔法騎士の集めだ願いのチカラば管理さしったんだず」
奪った宝石箱を抱きしめ、その女性は言った。訛っていて何を言ってるのか聞き取れないふしがあるが、言わんとする主旨は伝わる。
「んだがら、もっとチカラば高めるために、こればもらっていぐんだ？われな」
「ちょっと、レイチェル。それはあまりにもやり方が姑息だ」
コードかずねが保護者たるレイチェルに進言した。
「かまね。とにかくこればオラのものにすっからな？あ？」
「あらあら、さすがはレイチェルね～。まぁ結果オーライよ」
やれやれという顔をしながら琴はかずねを連れてレイチェル側に立った。
「んだらな！」
レイチェルは大規模な移動魔法でこのワッフル世界を去った。
「くそ！なんとこったクポー。クポーは小春の役に立てないクポー！！」
めちゃくちゃ悔しがって、神殿の床を叩くのだった。

次回へ続く？
おや

どっこい生きていた鬼瓦ネガイナー。画面の端でひとこと。
「次回、「魔法少女、暁に死す」の巻」