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おはよう、という間もなく、ボクはキミを抱きしめ、キミは夢うつつの端境でボクを迎える

2009年09月16日 08:46

おはよう、という間もなく、ボクはキミを抱きしめ、キミは夢うつつの端境でボクを迎える

ベッドの周辺で交わされた音の、残響
その、断片

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「ボクたち、いつも服を着たまま、しているね」
「そうだね」
「そういえば、・・・すごく恥ずかしい恰好だった
 目が覚めたとき、びっくりした」
「なかなか、楽しい姿だったわ」
「・・・(死にたいよ)観たいな、キミのはだか」
「ご想像におまかせします」
「どうして?見せて、今」
「・・・100年たったらね」
「いいの?100年たったら」
「うん」
「ぢゃ・・・生きなきゃ・・・(その頃地球があるかどうか、わかんないけど)」

朝の5時ごろ、だろうか?
ボクは下着を履かずに眠っていたことに気付く
あまりにも、ひどい恰好だ
そして、うらぶれた毒々しい色がひしめく部屋に
ボクのほかには誰もいない
あきれはてて、先に帰ってしまったのか・・・
落胆に臍を噛みながら、ふと振り返った背後には、
服を着たままの後姿のキミ

ほっ、と息をつぎながら
気が遠くなるほど、おぢさん臭い
キミの目に入ったであろう。自分の寝姿をイメージして
本当に目眩がする
けれど、しばらく、キミを観ているうちに
反省よりも、キミを求めることを選び
まだ目の覚めぬ、約束に反する行為の
よしあしさえわからぬ、寝起きのキミに挑み
キミは判断もろくにできぬまま、ボクを享け入れてくれる
服を着たまま


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「すごく気持ちいい
「もっと なって」
「キミは」
「うん、とても素敵だよ
なにして、欲しい?
云って、ちゃんと」

うめくようにキミは応え
より深く、奥まで
と、ボクに要求する

ボクは、自分のセックス省みることもせず
キミが初めて口にしてくれた、そんな求めに感激し
キミに入る

そして、ゆっくりと、
キミに入ってみたり、出てみたり・・・
をしばらく続けると、
様々な部位に、乳酸がたまる
つまり、筋肉は、疲弊する
当たり前、のように

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ボクの腕の中で
キミはいう

「キミって、がっちりしているよね」
「ボク?どこが?
そんなことないよ、ほら、ぜんぜん…
でも、これから引き締まるんだ、一年ぐらいかけて」
マッチョになるの?」
「うん、多分」

キミの張りのある肩の辺りの皮膚や、
ヒップの硬くすべらかな肌を確かめながら
ボクはこう返す

「引き締まっているね、筋肉
体脂肪率、低そう ヨガのおかげ?」
「そうかもしれない」
「すごく素敵だ 全部」

ブラジャーの上から胸の膨らみ
すっぽりと手におさめる

おっぱいちっちゃい」
「ちっちゃくないよ」

ものごとには、相性とか、好き嫌いとかあって、
キミの身体のサイズは、ボクにはぴったり
とても素敵だ、と云おうとして、やめる
もしコムプレクスを抱くパーツなら、それを助長するだろうし
ボクの好みを聞いたところで、キミはなんとも、思わないだろう、
そう思って

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「美味しかったよ」
「イヤぢゃなくて?」
「うん、好きだよ、イヤなわけ、ない・・・」

中心に口付けると、キミはボクの名をよび
一度だけ、中止を求めた
とても、弱弱しく、うめくように
ボクは、聞こえないふりをして、
行為を続けた

なんて切なそうな
苦しそうな、美しい顔をしているんだろう?

ボクは昂ぶりの極致で
キミに求める

「もっと舌を出して」

キミはその求めに応えて、固くした舌を
唇の間から、突き出す
眉間に皺を寄せ、
とてもとても、苦しそうに
われを忘れて・・・

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硬直するボクに手を導いて
「こんなになっている」
エッチなことを、考えているんでしょ」
「違うよ、これは
朝は邪魔なんだ」
「どうして?」
トイレ行けないから」
「どれぐらい?ずっと?」
「その時で違うけど
思い通りにならないからさ・・・
勝手にこうなって、
勝手におさまる」

キミが男の生理をどう捕らえているのか
よくはわからないけれど、
少なくとも、あの公園の先にあった彼の家を訪れ
夜を明かし、迎えた朝、
なんらかの経験と知識を蓄えたことは想像に難くない

そんな朝、傍らに
眠りから覚めようとするキミがいるのなら、
たとえ、性欲が全くない状態であったとしても、
キミを求めないでいることは、とても難しい、と思う

何がいいたいか、というと
それほど、今朝のキミはアトラクティブだった、ということ・・・


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道を歩いていると
行き交う女性を、観るともなく、目にすると
幼い尺度しか持ち合わせないボクは
もう当分、恋愛はできないだろう、と思う

今のボクたちの関係が
恋愛でない、という証は
いくらでもたてられる、と思う
馬齢を重ねたボクでさえ
経験のない、そんな状況

例えば。

キミはボクを、もっと知りたい、とは思わない
ボクの何ものをも、ボクのどこにも、求めてはいない
今、ボクが提供する、言葉を、淡々と、享け入れている
それだけのことだ
なので、最近は、自分の、キミを知ろうとする愚を悟り
キミと同じように、キミの何も、知ろうとはしないし、思わない
ただ、淡々と、キミが語ってくれる言葉を
受け入れる、それだけに、している

・・・そんなこととか。
なので、これは、恋愛ではない。
そういう状態でも、成り立つ関係がある、ということを
知ってしまった。

だから、ボクは、当分、
恋愛なんて、することはない、と思う


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もうひとつ、の残響

達しようとするその時、
キミは、小さな声で
ボクの名を叫んだ

すがるように
祈るように

父親ほども歳の離れた
このボクの名を

このデジログへのコメント

  • ちょこ 2009年09月16日 21:56

    いつか恋愛する時はちょこを候補に入れてくださいね。

  • callo 2009年09月16日 23:51

    →ちょこさま

    ありがとう。
    お世辞としても、おこころづかい、感謝します
    読み手少なき、我がブログゆえ。

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