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趣味は読書、ふと、頭を過ぎる

2023年07月25日 06:54

中学生の頃、角川文庫横溝正史ブームがあり、それから、暫くは金田一耕助と由利先生に夢中になっていた。
犬神家の一族」を皮切りに角川映画スタートして、市川崑監督の金田一耕助シリーズは全て見た。
角川は横溝正史の次に森村誠一にスポットを当て、「人間の証明」「野性の証明」と映画化した。
僕が少年探偵団から金田一耕助に興味を移し、その合間に他のミステリーも読んでみようと読み始めたのが森村誠一で、そんなに多くは読まなかったけれど、「新幹線殺人事件」「人間の証明」「野性の証明」腐蝕の構造」などを読んだのだと思う。
横溝正史に比べたら、大した量ではない。
一つ印象に残っているのは「腐蝕の構造」で、その時毎日50ページずつ読もうと決めて、ともかく最後まで50ページずつ読んだ。
当たり前なのかもしれないが、毎回読後に、テレビドラマの一回を見終わったような、キチッと話が同じ時間で進展していく感じがあり、妙に感心したのを憶えている。
悪魔の飽食」がベストセラーになったり、「忠臣蔵」を書いたりしていたようだが、森村誠一からは遠ざかってしまい、その後何も読んでいない。

一昨日の夜、ふと、何の脈絡もなしに「森村誠一はもう高齢だよなあ」などと考えて眠ったら、昨日会社の同僚から「森村誠一、亡くなったよ」と訃報を聞いた。
40年くらい作品も読まず、完全に自分の興味から外れていた作家のことがなぜ頭を過ったのか、自分でも分からないが、そして単なる偶然かもしれないが、不思議なものである。
90歳だったという。
この前亡くなった大江健三郎が88歳だったから、それよりも高齢である。
毎年、7月24日は「河童忌」で何となく芥川に思いを巡らすのだが、この先は森村誠一のことも思い出すことになるのだろう。

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