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孤独の淵から(12)

2022年12月13日 20:23

前回からの続き

「シュージ君はなんでひまわり会のボラをやろうと思ったの?」

Rさんの部屋に2人きりでこう聞かれた僕は、自分の気持ちをうまく説明できず、適当な言葉でごまかした。

「私はね、ホントはお母さんなんだ。」

「えっ?」

「私がシュージ君くらいの歳の頃にね、お腹に赤ちゃんを授かったの。その時は相手も学生だったから、周りの人からは反対されてね。
でも、私は産みたかった。相手もそうだと思ってた。だけどね、あと少しのところで赤ちゃんは亡くなっちゃったの。私のところに来たくなかったのかな、、、
それで、相手とも別れてしまって、、、」

「あ、、、そうだったんですね」

「うん。来週が命日なんだけど、その頃になるとなんだか寂しい気持ちになっちゃって、それで、シュージ君に来てもらったんだ」

「あー」

「うん」

「あのー、、、僕なんかで、よかったんですか?」

「うん。私、そのことで親とも友だちともうまくいかなくなって、、、
それに、シュージ君はなんか、優しそうだから、私の変な話にも付き合ってくれるかなって、、、」

「あ、、、はい」

ひまわり会の子たちは、みんな、大きい子どもみたいな、ね。
ほんとの赤ちゃんだとちょっと自信ないけど、あの子たちなら一緒に遊べるんだよね。楽しい
でも、男の子が多いでしょ?私には体力がついていかないことがあるから、シュージ君みたいな若い男子が来てくれてうれしいんだ」

僕は、Rさんの話で胸が一杯になり、何を言っていいのかわからず、思わず、テーブルの上で両手でカップを握っているRさんの手をつかんだ。
Rさんは小さい身体を丸めて、2人の合わさった手を見つめていた。

そして僕は、吸い寄せられるようにRさんの隣に座り、肩を抱いた。

つづく

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