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孤独の淵から(7)

2022年12月01日 19:17

前回からの続き

大学2年の春、僕は知的障害のある子どもたちの会=ひまわり会の活動に参加した。よく晴れた日曜日の午後だった。

初めて行ったところは、市の体育館。そこの運動室で子どもたちと2時間遊ぶというものだった。
体育館に着くと、先日駅でチラシをもらった男性がいて、挨拶をすると、ひまわり会の会長のYさんとのこと。おおらかだけどバイタリティのあるような雰囲気のYさんから、簡単な説明を受けた。

ひまわり会のメンバーは、知的障害のある子どもとその親、それと、活動を手伝うボランティア。Yさんも一緒にチラシを配っていた女性子どもの親である。
子どもと言っても、養護学校(今の特別支援学校)を卒業した人たちで、障害はほとんどが自閉症で、精神年齢としては、幼稚園児くらい。
Yさんも含めた親たちが運動室の隣の集会室で会議をしているから、その間、ボランティアが一緒にすごす。子どもたちは身体はみんな健康なので、若いボランティアと一緒に身体を動かして元気よく遊ぶと子どもたちも喜ぶ。慣れないうちは、先輩ボランティアさんの様子を見ながら、とにかく事故やケガのないように気をつけるように。遊具などは運動室にあるものは何でも使ってよい。

とのことだった。

不安な気持ちもあったが、Yさんの表情を見ていると不思議と大丈夫な気がした。

Yさんにうながされて体育室のドアを開けると、10人位の人たちが歓声をあげなが、大きなボールを投げっこしたり、マットで飛び跳ねたりしながら楽しそうに遊んでいた。
Yさんによると、その中の3人がボランティアで、残りが子どもたちとのことだった。

つづく

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