趣味は読書、希望の轍

季節も時代にも関係なく、ふと、思い出したので…。強いて言えば、昨夜疲れが出てテレビを点けたまま、眠ってしまったことがきっかけか。
若い頃、引っ越しのアルバイトをずっとやっていて、ある時やはりアルバイトの若いドライバーと二人で、横浜の方に引っ越しの仕事に行った。いや、もしかしたら、引っ越しではなく、家具類の配送の仕事だったかもしれない。
まだ携帯電話のない時代。当然GPSもない。こちらから事務所に連絡しなければ、どこにいるか把握されない時代だった。
多分、午後の早い時間に横浜で配送が終わって、あとは帰るだけになって、時間潰しに、関内で映画を見たのだ。
「稲村ジェーン」だった。作業服の男二人で、見たのだ。
でも、疲れていたのだろう。クライマックスのあたりで、うつらうつらしてしまい、ラストに波に乗れたのかどうか肝心なところを見逃した。見終わってから、ドライバーに聞いたが、彼も眠ってしまって、分からないと言う。
結局、結末の分からないまま、映画館を出た。
後に、テレビでも放映されたし、ビデオも出たが、見ていない。まだ結末は謎のままだ。
劇中の音楽はどれも良かったが、「希望の轍」が好きである。
当時、ビートたけしが、「あの夏いちばん静かな海」というサーフィンの映画を撮った。そちらも見ていない。
桑田は、まだ分からないが、今のところ二本目の映画は撮っていない。
たけしはずっと撮り続けている。
撮り続けるには、何かが必要なのだろう。それは、世間の評価に対する一種の忍耐力かもしれない。
たけしさん、レジオンドヌール勲章叙勲おめでとうございます。
(昨夜NCのたけしの叙勲の特集を見ようと思っていたら、眠って見逃したで)