趣味は読書、つづき

何か、トラブルがあると、それまでの日常的な感覚は、どこかに行ってしまう。
僕の昨日の失敗は、大変ではあるが、何とかなるものだった。
昔、医者は儲かって良いな、などと単純に考えていたが、もし、自分が医者で、自分のミスで患者の人生を狂わせることになったら、このくらいの後悔では済まない。
毎日、交通事故で誰かが死んでいる。最近、ニュースで学校に車で子供を迎えに行った母親が、校門の所で座って写生していた児童を撥ねて、児童が死亡したという事故のニュースを見た。昔、住んでいた街の近くなので、印象に残り、少し想像した。
事故を起こす前の母親は、晩のおかずの事や、子供と一緒に買い物をしようとか、そのようなことを考えていただろう。
それが事故で一変。一瞬で、人の命を奪った加害者になってしまった。
運転に限らず、何が起きるかは、分からないのだ。
そこには、微妙に、運というものが働いていると思う。
「人生万事塞翁が馬」ではあるが、それを忘れがちである。