趣味は読書、ブラウン管のこちら側の薄い生活

今、読んでいる本は、戯曲が二篇。昨日、二篇目に入った。百年以上前の作品だが、性的に露骨な描写があったり、ホモやらレズやらが出て来たり、ヒロインが恐らくではあるが、過去に売春をしていたり、金のために結婚したりと、当時としては、問題作だったのではないかと思う。

僕は、新聞を取っていないので、ニュースは専らテレビ。ネットも見るが、あまり検索はしない。
当然だが、ドラマもドキュメンタリーもスポーツも、バラエティも同じテレビで見る。
佐村河内事件、スタップ細胞事件、旅客船沈没、世間では関心はあるかもしれないが、どれも同じ画面を通して見るので、現実感が薄い。びっくり映像の類いや非常にリアルなドラマなどが溢れているので、いつしかフィクションとリアルとを、同等に受け取ってしまう。僕は、モニターでゲームはしないが、ゲームをする人は、更にゲームのような感覚まで追加されるのではないだろうか。
エスカレートする刺激に慣れてしまい、映像に対する耐性が出来て、感性が鈍って、感動や衝撃が瞬間的で、長続きしない。心の深部まで到達しない。一つには、寝転がって受動的に映像を見ているからだろう。
活字が好きなのは、能動的な面と、理解するまで、反復出来るからかもしれない。