【ツンデレハート】結ばれる日、05　とりあえずこのふたりに後悔はない

気がつくと、彼があたしの身体を包むように抱き締めていた。
正直恥ずい。嫌な恥ずかしさではない。
「大丈夫？良かった気がついて」
気絶していたのだ。
しかし、それは幸せな気絶。
あたし、初めてなのにイクことができたんだ。
もちろん、彼の事を想いながらしたオナニーで何度もイッタことはある。
しかし、それとは別格な感覚だった。

「はあはあ」
まだあたしの中に彼はいた。
「ツンデレちゃんの彼処が絡み付いて締め付けて、離してくんないんだ」
可愛い。
あたしは笑ってしまった。揶揄ではなくて、心からの笑みを見せてしまったようだ。
「ああ、ツンデレちゃん可愛いよっ」
可愛いのはあなたの方よ。
ちゅっ、ちゅっちゅっ♪
今度はあなたが気持ちよくなってくれる番だからね。思うままにあたしを好きにしてよねっ。

躊躇いはなかった。
変な表現だが、もちつもたれつだと思った。
あたしが気持ち良くイケたのだから、次は彼が気持ち良くイクべきなのだと。
初めてのあたしには、初めての彼には、ふたりが同時にイクという概念も、女の子は何回もイケるということも知らなかったのだ。

「うん。僕の想いを、あげるね」
彼が快楽を求めて動き始めた。
ずるい事にあたしが快楽を得ていた。初めての痛みは消えていた。

あたし、えっちな子なっちうんだ。嫌わないでよねっ。
「もちろんだよ。大好きだよっ……」

続く！