【単純すぎるけど】

３年経って初めて旦那さんの夢を見た


正確に言えば結婚してないから旦那ではなかったけれど


私の記憶そのままの姿だった


私は車の助手席


あなたは笑っていた


何も変わっていなかった


驚く程その映像は鮮明だった


なぜ今さら現れる


焼きついたまま離れない


何をしゃべったかは覚えていない











引きずってはいない


でも忘れられない


ただ心の底から会いたいとそう思った


自然と涙があふれてきた


でも悲しくはない


３年前から泣き続けてもうほとんど涸れてしまったのに


それでもまたあふれてくる


悲しくはない


何の涙かはもうわからない


満たされない


ギターを弾きながら無言で指を動かし続ける











365日のうちの360日


1日何分か何時間か


気付いたらいつも同じことを考えている


思い出したくないことを思い出す


満たされたあとは虚しくなる


毎日その繰り返し


そんなもんなんだと思う










笑う


面白くて笑う


面白くなくても笑う


無理してでも笑う


単純だけど笑わないより笑った方がいいから


表の顔はいい顔だ


人付き合いはいい方だ


一緒にいて相手に不快な思いをさせるのは嫌だから


無理はしてるけど無理はしていない


裏の顔があるわけではない


なんて


言葉に表すことは難しい











私はがんばれという言葉が嫌いだった


わかったように簡単に言うのも言われるのもイヤだった


ある本に出会った


本当は単純でわかりやすい言葉


理解できてるはずのその言葉


何がつらいか


「がんばってね」「がんばったね」


そう声をかけてもらえないこと


それが本当の意味だってこと


あぁいい言葉なんだなぁと初めて気が付いた


ありがとう


明日からまたがんばります


どこかでつら～い思いをしているあなたもがんばってくださいね