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思い出の地 立川北口に行くことになった。

2010年11月04日 18:34

明日、11月4日立川北口に行くことになった。


立川はあのヒト(女)との思い出の地だ。
伊勢丹横向かいにあるミスタードーナッツにでも行こう。

あれこれと思い出すだろうか。



そう、あれは私が30代のことで、いまから20数年前のことだが、そのヒトは絵描きを後援するパトロン奥様で、私の絵が仕上がるたびにお宅に伺い、作品を渡して代金をもらうようにして後援してもらうのだが、その女(ヒト)とは、そのようにして出会うようになったのだ。

当時そのヒトは40代後半で、まだ色気が残るやや肉付きのいい、脂が乗った柔肌で中肉中背のヒトだった。私が受けた印象では、女の香りを放つようなポチャリとした体型の女の人という感じを受けていた。

そのお宅は広めなので、お手伝いさんが来訪者にお茶をだしたら、それ以降は部屋には誰も来ない。
そんな円熟して香りたつような女と若い男が一つの部屋に居たら、しかも何度もお宅に通って話す機会が重なれば、いくらパトロン奥様とはいえ、茶飲み話をしていると自然と男女の話題も出たりするようにもなる。

そんな時に男女の話が盛り上がると、ふと部屋中の静けさが怪しい雰囲気に支配されることもある。

とうとうある日、そんな雰囲気に互いが呑まれて一線を越えてしまったのだ。

そのヒトは私に会えば「恋人が出来たか」と聞き、男女のあれこれの話題へと仕向けようとしていた。
私は情に流されやすい男なので、自分を抑えられなくなる前に、怪しい空気にならないようそのヒトの話の方向を何度もかわしていたのだが、
若さもあったし体調が興奮しやすい時でもあったのだろうが、私はとうとう反応してしまい、ズボンに少しだけ大きさを出してしまった。

普通のヒトならソレを気付かない振りをして、その雰囲気に身をおいたり、その時間を楽しんだり、あるいは湿度の篭った雰囲気を元に戻そうとするだろうが、

その人はわざわざソノ盛り上がったところを指摘した。

勃起してしまっているソレを言い逃れができず、私はとうとうその女(ヒト)にしがみ付いてしまったのだ。

そのときからパトロンとその奥様絵描きという一線を越えてしまって、男女の関係へと進んでいくきっかけとなった。

最初は互いの性の捌け口の相手として、今の言葉で言えばセフレの関係であったし、互いにそう思っていたし、そういう話しぷっりでもあった。

だが、肌を合わせ身体を合わせているうち、またそうした秘密の関係が互いの薄暗い情欲に火をつけ、互いの肉欲を赤裸々に求め合うことにもなっていたため、知らず知らずのうちに互いの背徳の本性さえ混ぜ合わせる、そんな関係へと徐々に堕ちていくことになっていった。

背徳の本性を満たしあう男女の関係となったある日、2時間にも及ぶ求め合いがピークを迎えたときにソレが突然やってきて、衝撃的な悦楽の世界に入ってしまった。

男女であることと、ソレを与え合っている感動と、互いの体と性器快感を与え合う喜びや、頂点に達した興奮などが一しょくたになってしまい、涙を流しながら互いを求め続けてしまう世界に入ってしまった。

30分ほど悦界に浸っただろうか、ふと互いに異臭を感じて、それが失禁であることを知り、二人の愛欲を満たし合う時間の終わりを迎えたのだ。


そのヒトは恥かしそうに私を風呂に誘い、無言で私と自分を洗った。彼女は私にそのまま湯船に入って居てといい、汚れたシーツを片付けにいった。

その時の流れは、二人が「さよなら」と声をかけるまで二人を無言にさせた。

互いが無言のうちにいながら、その時空と身体を思い返し、二人の関係がすでに火遊びの関係でなくなり、さらに年配の女と若い男と言う関係でなくなり、絵描きパトロンとその妻と言う関係でもなくなり、恋人同士でもなく、

知らず知らずに、男女の性と愛が一つになった、性愛というもので二人が結ばれたことをしったのだ。こういうのを性愛というのだと、言ったのはその人だった。私もその言葉がソノ時間と空間を表し、私たちの体に残されたものと、愛おしい感情や互いを求める情熱などを言い表した言葉だと思った。




その二人の性愛の行方については、後日機会があったら話すことにするが、今日は二人の性愛を育んだその立川に、明日行くのだと、その想いを話したくなっただけだ。



きっと用事は10時ごろに終わるだろう。いつものように、ミスタードーナッツに11時ごろつくだろうから、ほろ苦いコーヒーを飲むことにしよう。

知り合いに合ったら、話の続きをしてあげようと想う。明日のあなたはどこにいるだろう。

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