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承久元年記(1218)定家58歳から・・・、

2009年06月03日 23:00

二十三日、水無瀬ノ里ノ梅花ヲ衣筥ノ蓋ニ取リ入レ、(中略) 和歌一首を詠ジテ之ニ相具ス。紅ノ薄様ニ書ク。立文ハ白キ薄様ナリ。詠に曰ク、/みなせ山ほどはくもゐにとをけれどにほひばかりをきみがまにまに/即チ御返シ歌有リ。白キ薄様ニ書ク。立文ハ紅ノ薄様ナリ。其ノ詠ニ曰ク、/みなせ山雲井のはるながらちよのかざしのいろぞうれしき/此
ノ事其ノ興多シ。

文中「紅ノ薄様、立文ハ白キ薄様」とあるのは、薄様は薄葉とも書き、鳥の子紙の薄手のもののことを言い、立文とは、書状の形式の一つで、書状を包み紙で包んだものである。正式な書状形式であり、天皇に対する書状としての形式を踏んだものである。これに対して天皇の方は、紅白を逆にして返して来ている。

順徳天皇に歌を送った時のものである。それも、梅の花を衣類を入れる箱の蓋にいれて、である。
今から見れば、可也手の込んだことをしているし、めちゃめちゃ気障でかっこいいと思うのは私だけであろうか。
特に、書状のやり取りに、紙の色を逆にして返すというのは、見事である。だが、当時はそれが当たり前のことだったのだろう。

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