ﾊﾗｽﾒﾝﾄｼﾘｰｽﾞ★代表から感じる不安

とりあえず氏名流出の件は、実害は誰にも生じず今後も生じそうにないから、嘆願書協力した会員はひとまず安心しておいて欲しいと代表が言葉を結んで議会終了。


「では皆さん、お茶でも飲んで寛いでいてください。」と
代表が別室に入ろうと立ち上がり数歩歩いたところを私は追いかけて声をかけた。
『代表。』


代表は振り返り私とパチッと視線を合わせた。

『本当に必ず行政担当部から今回の不祥事の理由を聞いて、
今後は改める約束を取り付けてくださいね。
でないとＡ団体そのものが舐められます。
こいつらには人権に対する配慮を怠っても大丈夫だと踏まれると今後のエスカレートが心配です。』


「あ･･･はい」と代表はまた視線をそらせた。


･･･どうも気になる。代表はｿﾌﾄｲﾒｰｼﾞの優男であるが、
父性や包容力に欠ける面がある。
強面親分肌ではないのである。
代表のそういった負の面はときとして会員から苦情が出る元にもなっている。