10年という月日

36才の頃、確かにこの場所に居た。

結婚して5年目、このままでいいのか迷っていた。

仕事、生活、自分…
年齢相応の青臭い迷いではあるが、年齢相応に苦しんでいたのも事実だ。

10年で、その迷いは無くなった。
迷えるのは若いからであることにも気付いた。

望んだ形になっているとは言えないが、収まるところに収まっているのだと思う。

7割の満足と2割の諦めと1割の希望でバランスしている状態が今の自分には心地いい。

いや、心地いいと言い聞かせている1割の自分が、10年ぶりにここへ戻るという衝動を起こしたと思う。

こうして誰かの目に触れるかもしれない文を書いているだけで10年前の気持ちを呼び覚ましている。

10年経っても青クセェなぁ…。